自力で電子書籍を出そうというこの企画、今回は「EPUBオーサリングツール」について検討します。短絡的にあの商用製品に決めていいの? という疑問がそもそもの出発点ですが、一度決めるとなかなか変更が難しい部分ですので、慎重に考えています。 オーサリングソフトについて考える 本質的に、EPUBの内容物はプレインテキストです。XHTMLの書式に従い、ファイル冒頭でXML宣言と文書型宣言を行い、 〜 に本文を配置する、といった流れでファイルを構成します。かつてHTMLがそうだったように、テキストエディタで“直書き”することも可能です。 しかし、それでは作業効率が低いため、XHTML出力機能を備えたオーサリングソフトの力を借りようという話になるわけですが(この点ではHTMLの歴史をなぞることになりそう)、主に小説など長めのコンテンツを扱うものと思われる電子書籍の場合、数ページ程度の編集に長けたワープロ