今、大人だけでなく子どもたちもさらされている「ストレス」。蓄積すると、子どもの問題行動につながることもあるそうだ。そのストレス要因はどんなところにあるのか。 脳科学が専門で小児心理医の成田奈緒子・文教大学教育学部教授は、子どものストレスの最も大きな要因は、二極化した親のミストリートメント(間違った接し方)だという。 「少子化や核家族化、地域の崩壊といった時代と環境の変化によるストレスは、程度の差こそあれ子ども全員が抱えている。でも、問題が起きる子と起きない子の差は、間違いなく親の接し方によるものです」 二極化の一方は「子どもに良かれ」とあれこれ世話を焼く「過干渉な親」。このタイプは「自分が世話を焼かないと」と思い込み、子どもへの基本的信頼が欠如している。この“親不安”というストレスが子どもにストレートに伝わり、「親にさえ心配されるダメな僕(私)」という“子不安”を生む。 些細な友達とのトラ