「文字として形にされなかった私の思考は、いったいどこに消えてしまうのだろうか?」 2013年6月某日。思ったことや考えたことを忘れないように親指を走らせたいわけだが、かつてあったその場所はもうなかった。結果、思考はぶつぶつとした判別不能な音声に変わり果て路上へと消えた。時と場所と状況によっては、この世ならぬ場所へ連行されかねない。それはちょっと良くない。 経緯と呼べるほどの経緯や、理由と呼べるほどの理由はない。ないのだが、とりあえず事実を記してみることにした。日々の生活のなかで溜まっていくストレス、また、得体の知れない不安は無尽蔵に湧き出てくるように思われた。胸がもやもやとしたものでいっぱいになり、気づくとインターネットに向かって独り言をつぶやく回数が増えていた。 外回りが多い仕事ゆえ、つぶやくのは造作ないことだった。社外であれば同僚や上司にディスプレイを覗かれる心配はない。移動時間をつぶ