「ヒロ・ハワイアン」のパンフレット。ハワイでのセカンドライフをPRする文句が並ぶ 米ハワイで、ロングステイ先として不動産を取得した日本人がトラブルに巻き込まれるケースが相次いでいる。別荘の建築代金を支払ったのに建物が建たなかったり、部屋を貸した賃料が振り込まれなかったり――。海外での不動産取引は仲介業者に手続きを任せるケースが多いが、専門家は「より慎重に」と注意を促している。 「がんばってきた自分たちへのプレゼントに」「豊かなセカンドライフを求めて」――。ハワイ島で日本人相手に別荘用地の売買仲介や別荘の建築請負をしていた不動産会社「ヒロ・ハワイアン」(東京)のパンフレットには、定年を迎えた団塊世代向けのうたい文句が並ぶ。同社は約27億円の債務を抱え、昨年10月に破産手続きに入った。 同社の破産管財人によると、届け出があっただけで87人が、別荘の建築費を払ったのに建物が建たなかったり、