1:準備する 患者さんの殿部の下に吸湿性の防水シートを敷き、取り出した便を置くためのトイレットペーパーを敷いた膿盆などをそばに置いておきます。 手袋を装着します。摘便する側の手袋は二重がおすすめです。 示指には潤滑ゼリーをたっぷりつけておきます。 2:示指挿入前に指の感覚に慣れてもらう 示指で何度か肛門の表面をなでて緊張を取ります。このとき、まだ指は肛門内に挿入しません。 なでる向きは自然に動かしやすい腹側から背中側へ、数回繰り返します。 なでる強さは弱すぎるとくすぐったくて逆効果。手の甲をなでたときにくすぐったさを感じない程度には強い方が良いでしょう。 3:示指を挿入して便に触れたら、便の性状と量を確認する 次に、肛門内に示指をゆっくり挿入します。 便の性状と量を確認します。 直腸内にある便が軟便なら、示指は抵抗なく根本まで挿入できます。→軟便の場合へ 挿入した指に硬い便を触れたら、そこ