陸上自衛隊第4施設団(京都府宇治市)は8日、民間の乗用車と接触した自衛隊車両の修理代12万7千円を、公費を使わず隊員の募金でまかなったとして、40代の男性2等陸佐を減給30分の1(1カ月)の処分にし、発表した。2等陸佐は、公費を修理に使うと事故車両を操縦していた当時の部下が処分されると誤解した、と説明しているという。 同施設団のある大久保駐屯地によると、事故が起きたのは、2等陸佐が別の駐屯地で勤務していた2014年4月19日。大久保駐屯地は発生場所を明らかにしていないが、町道と農道の交差点で、部下の操縦で町道を走行していた自衛隊車両の側面に、農道から出てきた乗用車が衝突、乗用車の男性が2週間のけがをしたという。 部下は施設団に事故を報告したが、2等陸佐は車両を民間業者に修理に出した際、複数の隊員から金を募って修理代にあてた。実際には、修理に公費を使うことは処分対象ではなかったという。