香港政府庁舎前の幹線道路を埋めるデモ参加者=10日(共同) 【北京共同】中国の 習近平 (しゅう・きんぺい) 指導部は香港の大規模デモについて、一貫して「不法活動」(中国外務省)と批判し続けている。共産党一党独裁の下、香港に対する「党の指導」を堅持する決意に揺るぎはなく、次期行政長官選の民主化を求める学生や民主派に譲歩する可能性は一切ない。 中国当局は、党官僚など特権階級に不満を抱える貧困層が刺激されることを警戒し、香港の抗議活動に関する報道を厳しく規制している。実情を知るすべがない大多数の庶民は、抗議の実情や原因を理解しておらず、一部の人権活動家らを除いて関心は極めて薄い。 李克強 (り・こくきょう) 首相は10日、訪問先のベルリンで香港問題について「中国の内政だ」と強調し、学生らの民主化要求に欧米諸国などから支持が相次いでいることに不快感をあらわにした。 一方、香港に「高度な自治」を認