【ソウル=加藤達也】ロシア政府に対外政策を助言する「世界経済・国際関係研究所(IMEMO)」が9月にロシア政府に提出した報告書で、「2020年代に北朝鮮は存在しない」と分析していたことが分かった。4日付の韓国紙、朝鮮日報が伝えた。 報告書は2011~30年の朝鮮半島情勢を展望。北朝鮮が現在「崩壊に向け勢いを加速させている」と指摘し、「金正日総書記から正恩氏への権力委譲が崩壊を促進する」と分析。また20年代には「(南北は)統一へ向けた実質的な段階に入っており、北朝鮮は現在のような形態では存在していない」と結論づけた。 北朝鮮崩壊への道筋については「金総書記退任で国家の方向性が失われ、官僚集団と軍・保安機関勢力に分裂し権力争いが起きる」と予測。混乱の中(1)韓国統制下で臨時政府樹立(2)軍の武装解除と経済の現代化の進行(3)経済の韓国への吸収-の3段階で進むと指摘、その過程で「100万人の特権