「台湾で1973年に撮影された」という1枚のモノクロ写真。レトロなトラックの前を、ショートカットでブレザー姿の女子高生がさっそうと歩いている。 「かわいい」「このまま今の東京歩いてても格好いいと思う」などと5月1日以降、日本のネット上で話題になった。 この女子高生、果たして何者なのか。調べていくと、意外な真実が明らかになった。 この少女は、台湾が誇る女優ブリジット・リン(林青霞)の若き日の姿だったのだ。彼女は1973年、19歳のときに台湾映画「窓外」のヒロインとしてデビューした。恩師と恋に落ちる女子高生の役を演じた。その宣伝用の写真だった。 中国の映画サイト「Mtime.com」の「窓外」のコーナーには、宣伝用スチール写真が多数掲載されており、その一つに冒頭の写真があることが確認できた。 ブリジット・リンは、台湾で「国宝級美女」と呼ばれるほどの人気女優だ。ジャッキー・チェン監督・主演の『ポ