この表は厚生労働省が公表した第18回生命表です。日本人の生存曲線としてとらえることができます。60歳あたりまでは、フラットな状態ですが、70歳を過ぎるころから生存率が急降下していることがお分かりいただけるかと思います。日本人は60歳くらいまでは比較的健康で、そう簡単には死亡しないことを示していますが、70歳を超え、90歳くらいまでの20年間に急激に死亡者数が増加していることが分かります。興味深いことに90歳後半まで生きればその先はまたフラットな状態になっています。 多くの慢性疾患、たとえば糖尿病や高血圧、脂質異常症などの疾患における治療薬の大規模臨床試験対象者は40歳から60歳代の人たちだといわれています。これは母集団における平均的な対象者として設定しているからだそうです。たとえば、ある糖尿病の薬で心血管死亡が減少した。という結果はこういう世代の研究がほとんどだということです。 もう一度、