心の旅ブログから足が遠ざかっていた理由は諸々あるが、主に、長文を書くのが億劫に感じられるようになったからだろう。もちろんブログが長文である必要もないのだが、140字で思考を垂れ流す行為に慣れてしまうと、記録に残り易いブログでは、内容を考慮しないと書き留める価値が無いように思えてきたのだ。言い直せば、読まれる価値が。 数年前、ブログの機能は円熟した。ブログを中心に、ネットにはライフハックやらニュースの転載やらが万延していた。人々は情報を早い者勝ちに収拾し、それをコレクションとして見せ合うことに躍起になっていたように見えた。私はそのような傾向には興味を持たなかったが、このブログで深く考えずに書いたことが、意図せず「情報」扱いされることもあった。そうなると、妙な責任感に苛まれる状況になる。単に書きたい事を書くのではなく、自分の書こうとしている事が正確な「情報」なのか確認するようになってしまった。