Javaの脆弱性を突く、ファイルを持たないマルウェアに、ロシアのコンピュータが集団感染した。同種の攻撃がロシアだけで発生するとは限らず、Windowsマシンだけが標的になるとも限らない。 関連記事 米Oracleの怠慢を批判――「Javaはアンインストールすべき」 Javaをアンインストールせずにセキュリティを高める方法 仕組みは周知の通りだ。社内のエンドユーザーが感染サイトを閲覧し、知らないうちに最新型のマルウェアをダウンロードする。もしウイルス対策ソフトウェアがそれなりに機能していれば、ダウンロードを阻止するか、少なくともユーザーのHDDにある不正ファイルを検出、隔離してくれる。だがHDDに検出すべきファイルがなかったとしたら? もしもマルウェアがメモリだけに存在し、まさか破られるとは管理者もウイルス対策ソフトウェアもOSさえも思っていない、信頼すべきプロセスの下で実行されていたとした