本気で努力する・時間や情熱を賭けて努力する、ということを怖がる男達がいる。 「努力をしない男達」というよりも「努力を恐れる男達」。 これが単なる怠惰であれば、まだしも救いがあるのかもしれない。情熱の対象がみつかれば、彼は怠惰の檻から這い出るだろう。しかし“努力が恐いから”怠惰を装うタイプの人の場合は、そもそも情熱の対象に憑りつかれてのめり込むこと自体を避けてしまうので、情熱を持つこと自体が困難だ。こういう男達は、さも冷静を装った、斜に構えたようなポーズをとることで、情熱と努力から逃げ回っている自分自身に気づかないように振る舞っている。オタク向けの表現をするなら、『涼宮ハルヒの憂鬱』のキョンのような男性、と言えば分かって貰えるだろうか。 なぜ、彼らは努力を恐れるのか?その要因は多岐にわたるだろうが、一言に集約するなら、 努力して自分が満足するような成果が得られなければ、高いプライドが傷ついて