インターネットの世界に夢をみる人は後を絶たない。インターネット黎明期は当然のこととしても、その後も、Web2.0とかいう内実不明のキーワードや、SNSという泥田圃やらに対して、たくさんの人が夢や札束を投げかけてきた。声の大きい人達によって「自由」「可能性」「ロングテール」「知性」などのラッピングを施されたそれらのタームは、随所で共鳴反応を起しては、沢山の人を巻き込んできた。 無限の未来、吹き上がる過度の期待、理想と万能感 最近はやっと落ち着いてきたが、一時期、「自由」「可能性」「ロングテール」「知性」などをまぶしたインターネットタームがひどくはびこっていたと思う。「グーグルでピザが届く」「労働コスト低下の帰結として働かなくても良くなる」「政治的・コミュニケーション的に束縛の無い知的発信が可能になる」などなどの魅力に多くの人達がむしゃぶりつき、我がことのように誇りに思っていた人もあったようだ