新型コロナウイルスに感染した赤ちゃんのケアにあたる小児病院の医療スタッフ=3月6日、中国・武漢(ロイター) 【北京=西見由章】新型コロナウイルスの感染源となった中国湖北省武漢市の当局は17日、同ウイルスによる死者数が、従来の公表値よりも1290人多い3869人だったと発表した。死者数を5割増とする大幅修正の理由については、感染拡大の初期に病床不足で入院できないまま自宅で死亡した患者がいたことや、医療機関の混乱によって報告の漏れや誤りがあったことなどを挙げた。 国内外で中国当局が武漢市の実際の死者数を隠蔽(いんぺい)し過少に発表しているとの疑念が広がっており、今回の修正はこうした指摘を打ち消す狙いがありそうだ。ただ、唐突に大幅な修正を行ったことで、逆に不信感が高まる可能性もある。 武漢市当局の説明によると、これまでデータ管理システムに報告されていなかった症例や重複していた症例などを精査した結