訪日客「二重価格」は差別? 観光施設、維持費確保で浮上 時事通信 経済部2024年08月22日08時52分配信 姫路城=2017年5月、兵庫県姫路市 訪日外国人数が過去最高ペースで増加する中、観光施設などで訪日客の入場料を住民より高く設定する「二重価格」を検討する動きが広がっている。既に飲食店では導入例があるが、世界遺産の姫路城などでも浮上。背景には訪日客の急増により、各地で観光資源の維持管理費の確保などを迫られている事情もある。ただ、専門家からは安易な導入は差別につながるとの指摘が出る。 7月訪日客、329万人 今年2000万人突破、過去最速 「市民と外国から来られる方とは、2種類の料金設定があってもいいのではないか」。兵庫県姫路市の清元秀泰市長は6月、「白鷺城」の愛称で知られる観光名所、姫路城の入城料についてこう言及した。2023年度に同城を訪れた観光客は約148万人で、うち外国人が3