モリ・カケ問題から1年超。呆(あき)れるほどのウソ、まやかしが飛び出しながら、それでも安倍政権は続き、首相は3選を視野に入れたかに見える。さらには米朝首脳会談を機に内閣の支持率に“異変”が起きた。その理由を知る手がかりは、映画「ゲッベルスと私」にある。 米朝首脳会談を境に、報道各社の安倍内閣支持率は軒並み上昇し、一部は支持が不支持を上回った。モリ・カケ問題再燃で続いた「支持-不支持」傾向から再び回復基調に入った可能性がある。モリ・カケ問題への不信は約8割と依然高く、米朝会談の評価は割れていても上昇に転じた。会談直前の時事通信の調査では、支持率微減が続いていたので、変化の理由は、対北朝鮮外交は安倍晋三首相に任せるしかないという「期待感」の表れだろう。 国会でモリ・カケ問題が取り上げられて1年4カ月。このまま終わらせてはならないにしても、この問題で安… この記事は有料記事です。 残り3474文