40歳を過ぎてから軽度のADHD(注意欠如・多動症)と診断された小島慶子さん。自らを「不快なものに対する耐性が極めて低い」「物音に敏感で人一倍気が散りやすい」「なんて我の強い脳みそ!」ととらえる小島さんが綴る、半生の脳内実況です! 今回は小島慶子さんが、余計なお金がかかる・時間がかかる・手間がかかる「凸凹脳のコスト」の困りごとついて綴ります。 (これは個人的な経験を主観的に綴ったもので、全てのADHDの人がこのように物事を感じているわけではありません。人それぞれ困りごとや感じ方は異なります) 出発ロビーで買ってしまった11万円の指輪 余計なお金がかかる、時間がかかる、手間がかかる。私はこれを凸凹脳のコストと呼んでいます。例えばどういうことか。先日私がやらかした、大きな痛手を被った事例です。 金沢に出張する予定のあった私は、前日に現地入りして兼六園や金沢城を見ようと思いつきました。そこで、新