【横山健彦】政府の産業競争力会議で猪瀬直樹・東京都知事が日本の標準時を2時間早める提案をしたことに対し、標準時の子午線が通り「時のまち」を掲げる兵庫県明石市の泉房穂市長が22日、「国民生活に与える影響が大きく、サマータイム導入時のような十分な議論が必要だ」などと批判するコメントを出した。 日本の標準時は、英グリニッジ天文台を基準とする世界標準時から9時間早い、東経135度の子午線上の時刻と定められている。標準時を2時間早めると、標準時子午線は東京から2千キロ以上離れた太平洋上の東経165度になる。 明石市では、標準時子午線上に天文科学館を建設するなど、「時」をPRの目玉にしてきただけに、標準時子午線の移動に抵抗感があるようだ。 今後、同じく標準時子午線が通過する兵庫、和歌山、京都3府県の11市に呼びかけ、標準時を早めないよう政府に働きかけることを検討するという。
【福山亜希】東京都の猪瀬直樹知事は、22日の政府の産業競争力会議で、日本の「標準時」を2時間早めることを提案する。東京の金融市場が始まる時間を世界で最も早くすることで、金融機関の拠点を日本に置く動きを促す狙いだ。政府は6月にまとめる成長戦略に盛り込むことを含めて検討に入る。 日本の標準時は1886(明治19)年に定めて以来、変更していない。しかし、海外ではシンガポールが1982年に標準時を早めるなど、政府の判断により標準時を変えた例はある。 東京の標準時が2時間早まれば、外国為替市場などが1日のうちで世界で最初に開くことになり、世界の金融市場で東京の存在感が高まるという。 続きを読むこの記事の続きをお読みいただくには、会員登録が必要です。登録申し込みログインする(会員の方) 無料会員登録はこちら朝日新聞デジタルのサービスご紹介はこちら
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