子供の頃からずっと来ると決めていた「芸術と音楽の街・ウィーン」にようやく足を踏み入れることができた。 オーストリア、ウィーン??はこの1世紀でもっとも変貌、転換をきわめた国の1つであろう。 100年前のオーストリアは、ハプスブルク家お得意の婚姻政策による相続と戦争による領地拡大の結果、ヨーロッパで一二を争う大国だった。 それが、第一次世界大戦で敗戦すると領土の大半を失い、第二次世界大戦時にはナチス・ドイツに飲み込まれ、国家そのものが消滅した。 戦後、オーストリアは独立し、永世中立国となった。 僕がこれから見るオーストリアは今の体制になってから、また半世紀も経っていない。 新しく、それでいて古くからの伝統が今なお残る国家だ。 2018年7月に僕が印象に残ったオーストリアでの体験をここに綴る。 美しい街並みとカトリック教会 10代のころ、僕はイギリスのケント州に住んでいた。週末になると同州内の

