EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。
データベースを軸に開発からコンサルティングまで幅広く経験 NECソリューションイノベータ 太田智行さん 太田さんの学生時代の専攻は理工学部の機械工学。機械なのでどちらかというと時計やカメラなどのメカが専門で、コンピュータではない。授業や卒論でC言語を扱った経験はありつつも、学生時代はまだコンピュータを専門にしている感覚はなかった。しかし心のどこかで機械の製造よりソフトウェアの開発にひかれていたのかもしれない。なぜなら就職先に選んだのはNECソフト(現在はNECソリューションイノベータ)だから。太田さんは当時の心境をこう述べる。 「ソフトウェアって夢があると思いました。資材が必要なく、基本的にはロジック。なんでも自分で作れるって」 入社するとデータベースやセキュリティなど要素技術を扱う部署に配属され、太田さんはデータベースの担当となった。最初からデータベースである。太田さんは「ずっとデータベ
利用ユーザ数が増えた場合に必要となるアクセス制御 一般的に BI ツールを小規模に導入した場合、セキュリティ面の課題はあまり出てきませんが、利用者が数十名から百名を超えるくらいの規模になると必ずアクセス制御、すなわちレポートやデータを権限のあるユーザのみにアクセスを限定したい、といった要件があがってきます。Power BI Serviceではダッシュボード・レポート・データセットと呼ばれるコンテンツレベルでのアクセス制御と、データの行レベルでのアクセス制御を提供しています。 コンテンツレベルでの認可 (ダッシュボード、レポート、データセット) Power BI Service ではコンテンツレベルでアクセス制御する方法を3種類提供しています。それぞれ特徴を説明します。 図1:コンテンツレベルのアクセス制御 ・ダッシュボードの共有 ダッシュボードを作成したユーザが任意のユーザもしくはセキュリ
エンタープライズ BI に求められる要件とは Power BI はセルフサービス BI ツールとして注目されていますが、はじめてのPower BI でも記載したとおり、2015年7月のサービス開始から絶え間なく進化を続けており、エンタープライズ BI として利用するための各種機能も次々と実装してきました。 エンタープライズ BI に求められる要件として特に以下がよく挙げられます。 大容量のデータを高速に集計できること ユーザの権限に応じてレポートやデータに対する適切な認可を設定できること 監査レポートやモバイルBI展開時の適切なデータ保護等、各種セキュリティ機能があること それではこれらの要件を Power BI でどう実現するか、見ていきましょう。 Power BI で大容量のデータを扱うには 本記事作成時点において、Power BI Service の1データセットで扱うことができるデ
※Power BI Service のテナント管理については、本記事とは別に当チームのBlogにも記載していますので併せてご覧ください。 Data Platform Tech Sales Team Blog : Power BI と Office 365 のテナント管理 まず、テナントとは何かについて説明をします。 「テナント」とは、簡単に表現するとOffice 365 をはじめとするマイクロソフトが提供するクラウドサービスの「契約単位」です。このテナントに、SharePoint Online 、Exchange Online や Power BI Service などのライセンス情報や、ユーザーやセキュリティーグループなど認証や権限管理に必要な情報が紐づけられています。Power BI Service は独立したサービスではなく、Office 365のサービス群の一つとして提供されていま
日々進化を続ける Power BI。おかげさまで、既に多くの企業でご採用頂いておりますが、ここで改めて Power BIが何をさすのか?何ができるのか?皆様のデータを価値ある情報に変え、その知をいかに共有することができるのか?といった点に関して本稿含めて全3回(もしかしたら、増えるかも)の本連載で迫っていきます。Power BIに関しては弊社北川も記事を執筆しておりますが、Power BI自体がクラウドのサービス基盤なので、非常に進化が早いので、この連載では、改めてPower BIでできることをやさしく解説しながら、徐々に企業ユースで使うためにはどういった観点の考慮が必要になるかという点を掘り下げる内容にしたいと思います。第1回目の本稿では、Power BIが何をさすのか、個人で使うときにどんなことができるのか、をご紹介します。 Power BI というのはセルフサービスBIを実現する製品
まず初めに、SQL Server 2014までの各種暗号化の機能には以下のような特徴があります。 それぞれ特徴があるため、よりセキュリティ強度の高いシステムを実現するためには各種機能を組み合わせて実装いただくことを推奨しておりますが、それでもDBAの権限が悪用されると、データを暗号化していても、その意味をなさなくなってしまう可能性があります。SQL Serverに限らず一般的な商用データベースでは、職務分掌を実現しDBAがユーザーデータにアクセスできないように制御することも可能な製品が多いですが、現実的には非常に運用面に負担がかかるためにそういった制御を実装していないシステムが多いのも事実です。そういったジレンマを解消するために、SQL Server 2016 では Always Encrypted という機能を実装いたしました。Always Encrypted はアプリケーション側で(正
SQL Server 2012 – 列ストアインデックスを実装した最初のリリースとその課題 DWH ワークロードでの劇的な性能向上が見込める列ストア インデックスでしたが、SQL Server ^2012 リリース当初は、以下の制限がありました。 行データの更新・削除・挿入は行えない 主キーや外部キー、一意インデックスとして利用できない。そのため、データを更新するには、以下のような対処が必要でした。 列ストア インデックスを無効化し、データ更新後に、再構築する ステージング テーブルでデータを更新・列ストア インデックスを作成し、ターゲット テーブルにパーティション切り替えを実施 変更されないデータを格納するテーブルに列ストア インデックスを作成し、変更されるデータを格納したテーブルと UNION させたビューを作成 図1:読取り専用 非クラスター化 列ストアインデックス(SQL Serv
xVelocityとSQL Server における列ストア インデックスの実装 SQL Server データベース エンジンの列指向オブジェクトである列ストア インデックス (※1) は SQL Server 2012 で初めて導入されました。 列ストア インデックスはマイクロソフトのメモリ最適化データ管理テクノロジである xVelocity (※2) を使用したメモリ最適化列ストア インデックスで、最新の圧縮アルゴリズムだけでなく、xVelocity により導入された「Batch Mode処理」と呼ばれるベクトルに基づく新しいクエリ実行テクノロジが、列ストア インデックスと組み合わされることで、クエリ処理が劇的に高速化されます。xVelocity は PowerPivot for Excel 2010、PowerPivot for SharePoint 2010 と共に SQL Serv
日々のSQL Serverの商談活動でお客様と会話する際に「”インメモリ”だから早いんでしょ?」という質問をよく頂きます。”インメモリ” = 速い という漠然としたイメージが読者の皆さんの中、ひいてはこの業界の中に植え付けられているように感じています。 これはこれで間違いではないのですが、今回の記事ではSQL Serverとメモリ関連テクノロジーを少し掘り下げてみたいと思います。 SQL Serverに限らず古今東西の様々なリレーショナルデータベースは基本的にメモリが今よりもはるかに高価で貴重なものだった時代に設計されています。よって、データは処理に必要な時にメモリに読み出し、通常はディスクに置いておくのに最適なアーキテクチャーを取っています。 しかし、この30年でメモリの価格は大幅に下がり、CPUはマルチコアが当たり前の世の中になってきました。実際に今日、CPUが40コア、搭載メモリが1
P&Gはグローバルの顧客データの分析ツールにExcelを活用 ヘアケア製品、化粧品、洗剤、衛生用品などを製造販売する世界最大の消費財メーカーP&Gでは、BI、CRMの活用について説明した。同社のBI、CRMの活用レベルは、最初は赤ん坊が「はいはい」するようなものだった。そこから、歩けるようになり、次には走り、最後は飛ぶというステップアップを18ヶ月間で行っている。 P&GのCRM Analytics LeaderのMarta Mielniczuk氏は「CRMで消費者の行動を把握しています。そのためにさまざまな試みを行っています」と語る。P&Gには300以上のブランドがあり、製品は180カ国以上で販売されている。Webなどを用いたプロモーションキャンペーンを随時展開しており、それらの結果から得られるデータのソースは1,500以上もあるとのこと。 P&G CRM Analytics Leade
SSASとは SSASはSQL Serverの標準機能として提供される分析専用のサービスです。連載第3回の冒頭でデータ活用のステップを3つのレベルにわけて説明しましたが、SSASはレベル2の「現状分析」に最適な機能を提供しており、弊社が提供するExcel や Power BI、SQL Server Reporting Services (SSRS)はもちろん、3rd PartyのBI製品等からも接続が可能なオープンな分析基盤です。 SQLを扱えないビジネスユーザでも「彼らの用語で」「自由に」データを取得するために必要なレイヤーをセマンティックモデルと総称します。セマンティックモデルにはいくつかの方式があり、一般的なWebベースのエンタープライズBI製品に多いのが、物理的にデータを持たずに、ユーザからのリクエストをSQLに変換してRDBMSに問い合わせをするものになります。 ほかにも、多次元
本記事では、 SQL Server や Transact-SQL に特化したポイントを中心にお伝えしたいと思いますので、リレーショナル・データベースや SQL に関する一般的な情報については、市販の書籍等をご参照下さい。先日 、SQL Server の最新バージョンである SQL Server 2016 がリリースされました。 SQL Server 2016 はミッションクリティカル、クラウド連携、高度分析を中心に大幅な機能強化が行われています。ぜひ、 SQL Server 2016 をご検討頂ければと思います。 SQL Server Management Studio SQL Server の管理には、 SQL Server Management Studio( 以降 SSMS ) という GUI ツールを使用します。 SSMS はSQL Serverの管理ツールですが、同時に強力なコー
さて、唐突ですが皆さまの会社・部門は、どのくらいデータを活用していますか?データの活用度として、大きく3つにレベル分けしてみますので考えてみてください。 レベル1「現状把握」:経営層や部門長、営業担当に対し、売上などの過去実績を見える化 レベル2「現状分析」:各担当者自身が過去の実績を商品や販売チャネル、顧客属性などの様々な切り口で分析し、原因・対応策を探る レベル3「自動最適」:大量データから統計的に傾向を見出し、予測結果をシステムに反映 なぜこんな話をしたかというと、今回フォーカスする SSRS こと SQL Server Reporting Services は上記のレベル1、一般的に「見える化」と言われる部分を担うWebアプリケーションサーバー(但し、参照用途のみ)としてSQL Server に含まれています。データベースとWebアプリが同一製品の中に?と不思議に思われる方もいるか
リレーショナルデータベースの構造を理解することは、データベースを活用したアプリケーション開発や運用管理、チューニング手法等を習得するための基礎となります。 また、昨今リレーショナル データベース以外にもHadoopやDocument DB等の新しい発想のデータベースが提供されていますが、そのような新しいテクノロジーの特性やメリット・デメリットを理解するための土台となるリレーショナルデータベースの基礎を学んでいただければと思います。 本記事では、SQL Serverリレーショナルデータベースをインストールする際に、最低限理解しておく必要がある、基本的な構造についてご説明いたします。 インスタンスとデータベースの関係 SQL Serverではインスタンス(Windowsのサービス)とデータベースとの関係は、1:Nとなり、複数のデータベースで構成されています。また、OS上に複数のSQL Serv
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