柔術(じゅうじゅつ)は、日本の古武道を代表する徒手武術。徒手あるいは短い武器(剣術、抜刀術、槍術、捕手術、捕縄術などを包括)による攻防の技法を中心とし、相手を殺傷せずに捕らえたり護身として身を護ることを重視する。これは、他国の武術と比較して大きな特徴である。このような技法は広く研究され、流派が多数存在した。 近年ではブラジリアン柔術(Jiu-jitsu)がメディアに登場する機会が増えたため、単に「柔術」と言うと日本古武術ではなく、柔道から派生したブラジリアン柔術の系統を指す場合も多くなっている。このブラジリアン柔術の特徴によって、柔術=ブラジリアン柔術=寝技という適切でない認識になっていることもある。その他、国際的に柔術(Ju-jitsu)というと柔道から派生したヨーロピアン柔術とも呼ばれるJJIF柔術[1]を指す場合も多い。 柔術は、平安時代に発祥した日本の相撲、組討ちを母体とし、戦国時