海上自衛隊呉地方総監部(広島県呉市)は22日、1年半近く音信不通になり欠勤を続けたとして、第1練習隊所属の40代の男性1等海曹を懲戒免職処分にした。 総監部によると、1曹は平成21年4月28日の勤務後、呉港に上陸し、2日後の帰艦時刻になっても戻らなかった。携帯電話はつながらず、家族は警察に捜索願を出したが、現在まで所在不明の状態が続いている。 内規では、無断欠勤が20日以上続いた場合、懲戒免職の対象になるが、通常は本人から事情を聴いて処分をする。 総監部は「事件や事故に巻き込まれたかは不明だが、これ以上待っても足取りがつかめない」として処分に踏み切った。勤務態度に問題はなく、呉市の自宅に書き置きなどはなかったという。