浅野拓磨のデビュー戦は、格下相手に1点ビハインドの後半36分にめぐってきた。9月9日、ハインデンハイムとのシュバーベンダービーだった。 アーセナルから期限付き移籍(期間は1年間だが、延長のオプション付き)が決まり、シュツットガルトとの契約書にサインをした直後に日本代表の活動があった。そのため、この試合の前にチームとともに一緒に練習したのは、わずかに1日だけ。それでもルフカイ前監督によれば、浅野の起用に踏み切ったのはコンディションが良かったことも理由の一つだったという。 そうした状況だったことで、細かい指示もなく思い切りプレーするようにピッチに送りだされた。しかし、センターバックやMFゲントナーも前線に張っているような状況で、浅野の頭上をロングボールが飛んでいくような展開が続き、決定機には絡めず。チームも格下とのダービーに1-2で敗れることになった。 試合後、浅野はこう語った。 「こぼれ球を