昼飯は魚にしようと決めて、汐留からぶらぶら新富町へ。まだ本社が築地にあって、営業チームの半分が入船のビルにいた頃に教わった「とんかつ割烹 笠」がお目当てです。脂ののった中トロ厚切りも入った「鉄火丼」が600円だか700だか、いずれにせよ新入社員の給料でこんなぜいたくなランチが食べられるなんてサラリーマンも悪くないゾ!と知ったお店。以来二十余年。若い頃ならペロリだったロースカツとお刺身盛り合わせの「湊定食」は無理にしても、秋が近づけば「さんま刺定食」、冬になったら「カキフライ定食」。骨せんべいが2枚付いてくる「あじ刺定食」やぷりぷりの肝をしょうゆに溶いて食べる「いか刺定食」。まさによりどりみどりなのです。 きょうは何にしようと悩みつつ扉を開けようとしたら、そこにあったのが「閉店」のお知らせ。大将と息子さん、店員さんに常連客。いつも活気があって、どこかユーモラスな、東京の下町らしいあの雰囲気を