2015年に「明治日本の産業革命遺産」としてユネスコの世界文化遺産に登録された長崎の端島(はしま)、通称「軍艦島」は、廃墟好きには堪らない現代遺産のひとつです。 端島は長崎港から 20キロほど沖合にある半人口島で、確かに軍艦っぽい。 (※写真はすべてちきりん撮影) この辺り、海底には多量の石炭が埋まっています。それを掘り出すため島から地中深くまで長い縦穴を掘ってから横穴を掘ることで、海底に眠る石炭を採掘します。 明治以降の富国強兵時代、石炭は「黒いダイヤモンド」と呼ばれ、各財閥が大規模な炭鉱を経営していました。 ここは三菱財閥が経営、近くには三菱重工の造船所もあり、だからこそ長崎は原爆投下のターゲットにされました。(端島でも原爆の風で窓ガラスの多くがふっとんだとか) (軍艦島に関する資料館の再現人形) 石炭を掘り出すには多数の坑夫が必要ですが、島はごく小さく、周辺を埋め立てて拡げたくらいで