その名も『後三国志演義』!なぜか三国志演義の編者・羅貫中がボツにした?! ゲームでも大人気の中国の歴史小説『三国志演義』。実はこれには、著者・羅貫中に消された幻の続編があったのをご存知だろうか。なんと、『三国志演義』ではあっさり滅亡した蜀漢が復活し、魏の跡を継いだ晋王朝を滅ぼすというものなのである。その名を、『後三国志演義』という。 え、それは『反三国志』『超三国志』じゃないのかって?!違うんですね。『反三国志』こと『反三国志演義』は、中華民国になってから周大荒が書いた小説で、話は赤壁の戦い直後から始まる歴史if小説である。ところが、『後三国志演義』は正史『晋書』を元にしたレッキとした明代の古典小説なのだ。 『三国志演義』は、元々盛り場で語られていた講談であった。講談をもとに、劇作家の羅貫中が歴史小説にしたのが『三国志演義』なのだが、なぜか羅貫中は、講談の最後で「劉備の孫の劉淵が蜀を再興し