前半はおとなしめだった。前線へ攻め上がり、右足のアウトサイドでパラシオへパスを送った3分のプレー、またタイデルのアーリークロスに反応し、ファーから走り込んでヘッドで合わせた24分のシュート、また28分のミドルと攻撃に絡んだシーンはそれなりにあったものの、攻め上がる回数はいつもよりも少なかった。 原因は二つある。まずは警告累積で出場停止となったアルバレスの不在だ。普段なら彼が前方のスペースに飛び出し、ボールをキープしてくれることで“タメ”が出来る。しかしこの日はそれがない。しかもパラシオもミランのCB陣に囲まれ孤立していたため、ボールが縦へと行かず、長友がフォローに走り込む前提自体が出来ていなかった。 もう一つは、ミランの守備だ。「リーグ最多の得点を取っているインテルの得点源はパラシオだけではない。グアリンや両WBも要警戒」とアレグリ監督は語っていたが、その通りにサイドはまずボランチのポ