新型インフルエンザ(A型H1N1亜型)に感染し、重症となって病院の集中治療室(ICU)に入院した患者に対し、回復期にある患者の血漿(けっしょう)を輸血したところ、死亡率が大幅に下がったことが分かった。香港大などの研究チームが7日までに米医学誌クリニカル・インフェクシャス・ディシーズス電子版に発表した。 回復期の患者の血漿に含まれる中和抗体の効果とみられ、この治療法は新型ウイルスが急に流行した場合の重症患者に有効と考えられるという。 研究チームは、香港の7病院のICUに2009年9月から昨年6月までに入院した重症患者20人(平均年齢48歳)に血漿輸血を実施。その後の死亡者は4人で、死亡率は20.0%だった。これに対し、同様にICUに入院し、血漿輸血を受けなかった73人(同54歳)では40人が死亡し、死亡率は54.8%に上った。 輸血に使った血漿は、新型インフルエンザの発熱やせきなどの症
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