「私は、略奪や買い占めに走らなかった日本の人たちをとても誇りに感じることができました。日本で今起きていること、日本の人々がとった行動や勇敢な行為について報道で知り、私は同じ人間として強く共感しました」。(「マイケル・サンデル 究極の選択 大震災特別講義 私たちはどう生きるか」NHK総合2011年4月16日21時~)での、ボストンの女子大学生の言葉である。 「白熱教室」で有名になったハーバード大学の政治哲学者・マイケル・サンデルさんは、震災直後から、アメリカのハリケーン被災地で起きたことと比較しながら、「日本以外ではまず考えられないこと」として、「日本では、いくら街が廃墟になっても、人々は自制心をゆるめず、わが街のために結束している。被災後の市民のふるまいには胸を打たれました」とエールを送ってきていた(朝日新聞2011年3月16日)。 原発を含めてそうでない評価や現実のあることも承知の上で、