【ワシントン=黒瀬悦成】米主要メディアは27日、米中央情報局(CIA)の無人武装偵察機による攻撃で、国際テロ組織アル・カーイダのナンバー2とされるアティヤ・アブドゥルラフマン容疑者を殺害したと一斉に報じた。 オバマ政権は、5月に指導者ウサマ・ビンラーディンを殺害して以降、アル・カーイダ壊滅に向けた攻勢を強めており、同容疑者の死亡が組織に大打撃を与えたのは確実視される。 アブドゥルラフマン容疑者はリビア出身の40代で、アル・カーイダのテロ作戦の立案・指揮を含む、組織の実務を取り仕切る中心人物とされる。ビンラーディンの死後、副官アイマン・ザワヒリ容疑者が指導者に昇格したのに伴い、ナンバー2の座に就いた。1980年代のアフガニスタンでの対ソ戦争以来、ビンラーディンに仕え、一時はビンラーディンの名代としてイランとの接触も行っていた。