【ニューヨーク=柳沢亨之】国連総会は22日の会合冒頭、北朝鮮の金正日総書記の死去を悼み、約20秒間の黙とうを行った。 日米韓や欧州の各国は出席を拒んだ。 国連総会の黙とうは、北朝鮮の要請に基づくもので、ナセル総会議長(カタール)が受け入れた。議長は総会で「(総書記に)哀悼の意を表する」と述べ、各国代表に起立と黙とうを求めた。日本政府がボイコットを決めたことについて日本外交筋は「北朝鮮をめぐる全体状況と日本国内の世論を踏まえた」と説明した。 北朝鮮は21日、国連安保理でも同様の黙とうを行うよう、今月の議長国ロシアに要請した。外交筋によると、米英仏独などが一斉に「不適切」と反発し、要請は却下された。 国連には、死去した国家元首らに対し、当該国の要請などに基づき、黙とうする慣例がある。アサド・シリア大統領の父で独裁体制を敷いたハフェズ・アサド前大統領が死去した2000年には、総会と安保理の双方で