日本ハムから米大リーグ、レンジャーズに移籍したダルビッシュは、今季何勝できるか――。 東海大理学部情報数理学科の鳥越規央准教授(数理統計学)の研究室が、データを使って統計学的に選手の能力を測るセイバーメトリクスによる分析を行い「12勝~16勝」という予測を導き出した。 セイバーメトリクスは1970年代に米国で始まった、野球のデータを統計学的に分析して戦術を考えたり、選手を評価したりする考え方。投手の評価には、チーム力や運に左右されることもある勝敗や防御率ではなく、「1イニング当たりに許す走者数=WHIP」、「守備に依存しない奪三振、与四死球、被本塁打で評価する数値=DIPS」などが用いられる。 分析では、野茂英雄(元ドジャースなど)、松坂大輔(レッドソックス)ら9投手を対象に、国内最後の3年間とメジャー1年目のWHIP、DIPSなどを比較。日本人投手が、米国でどのくらいの能力を発揮できるの