学校法人「森友学園」(大阪市)が建設している小学校の設置認可をめぐり、大阪府が審議のために作成した資料のうち、同学園の 籠池 ( かごいけ ) 泰典理事長の経歴が事実と異なっていることがわかった。 自治省(現・総務省)から奈良県に出向したと記載されていたが、同県は新卒で採用したとしており、学園側が経歴を偽った可能性もある。 学園側から提出された資料をもとに府が作成した籠池氏の経歴では、1976年3月に「関西大学法学部卒業」、同年4月に「自治省入省 奈良県へ出向」となっている。ところが、読売新聞が入手した関西大の卒業生名簿などによると、籠池氏は77年3月に商学部を卒業。奈良県幹部によると、同年4月に新卒で同県庁に採用された。総務省によると、76年11月発行の職員録に籠池氏の氏名はなく、在籍した事実は確認できないという。
国土交通省は10日、東京都の23区と武蔵野市、三鷹市の営業区域で始まった「初乗り410円」タクシーの利用動向を発表した。 従来の初乗り運賃だった730円までの利用が導入前より約9%増えたほか、410円で乗ることができる1・052キロ・メートル以内の利用も約23%増えた。近距離の買い物や通院など「ちょい乗り」需要の喚起に一定の効果があったとみられる。 一方、新運賃が導入された1月30日以降の1週間で、国交省所管の公益財団法人「東京タクシーセンター」に寄せられた苦情が102件あった。このうち12件は、短距離利用者への運転手の接客マナーに関するものだった。新運賃は、従来の730円で乗れた約2キロ・メートルまでは値下げになるが、約6・5キロ・メートル以上では値上げになる。運賃収入を上げたい運転手が短距離利用者を避けるとの懸念もあり、国交省は業界にマナー向上を求めている。
特殊な繊維で開発した布を使って、iPS細胞(人工多能性幹細胞)を大量に培養することに成功したと、京都大と肌着メーカー「グンゼ」(大阪市)のチームが発表した。 従来の培養法と比べ、細胞の数を約10倍増やせたといい、再生医療のコスト削減につながるという。論文が8日、国際科学誌バイオマテリアルズ電子版に掲載された。 iPS細胞を臓器の再生医療に利用する場合、大量の細胞が必要になる。現在は、容器に入った液体に細胞を浮かせて大量培養する方法があるが、一部の細胞が傷つくなどして増えにくいといった課題があった。 チームは、細胞を接着させる働きを持つゼラチンから、髪の毛の約3000分の1の細さの「ナノファイバー」(ナノは10億分の1)と呼ばれる繊維を作り、これより少し太い繊維を組み合わせて厚さ1ミリ以下の布を開発した。iPS細胞を接着させた布(約2センチ四方)60枚で培養した結果、1週間で従来の培養法より
【ワシントン=三井誠】人間のiPS細胞(人工多能性幹細胞)をブタの受精卵などに入れ、人間の細胞が入ったブタの胎児を作ることに初めて成功したとする研究成果を、米カリフォルニア州のソーク研究所などのチームが発表した。 ブタの体内で人間の臓器を作り、移植する医療の実現につながる成果だが、倫理的な問題もはらんでおり、議論を呼びそうだ。論文は26日の米科学誌「セル」に掲載される。 研究チームは、人間のiPS細胞を注入したブタの受精卵など1466個を、41匹のブタの子宮に戻し、3~4週間成長させた。このうち186個が成長して胎児となり、67匹の胎児で人間の細胞が見つかった。ただし研究者によると、数はブタの細胞10万個あたり人間の細胞1個以下で、ごく少ないという。
文部科学省で、人事課内で閲覧するはずだった職員の人事異動案が、本省の全職員約1700人にメールで誤送信されていたことが10日、わかった。 誤送信されたのは、今月中旬に発令予定の若手職員ら数十人の異動案。今月4日、人事課の職員が課内の部下らに異動案を送信する際、宛先の設定を誤ったという。メールには「厳秘」と記され、対象ポストへの異動予定者以外に、別案で示された他の候補者や、検討段階で異動を見送った候補者も含まれていた。 文科省によると新年から省内の全パソコンが切り替わりメールシステムが変更された。送信した人事課職員が直後に誤送信に気付き、削除を依頼する一斉メールを送った。外部への流出はなかったという。 松野文科相は10日の閣議後記者会見で「秘密保持が必要な情報については、メールを使わないよう情報管理を徹底し、再発防止をはかりたい」と話した。
生産のピークを迎え、天日干しされる「凍みこんにゃく」(茨城県常陸太田市で、許可を得て小型無人機で撮影)=飯島啓太撮影 茨城県常陸太田市 天下野町 ( けがのちょう ) で、真冬の冷たい気候を生かした伝統食品「 凍 ( し ) みこんにゃく」の生産が始まり、田んぼ一面にこんにゃくが並んでいる。 凍みこんにゃくは、湿気を避ければ50年は持つという保存食で、天ぷらや煮しめの食材に使われる。約35年前から手作業で作り続けている農家中嶋 利 ( とし ) さん(86)方では、わらが敷かれた約13アールの田んぼに、はがき大に切られたこんにゃくが1枚1枚丁寧に置かれている。 1日4回程度水をかけ、夜間に凍らせては日差しで解凍させるという工程を約20日間繰り返し、約1週間乾燥させて完成する。 中嶋さんは「食物繊維も含んでいる。フライにするのがおすすめ」と話す。今季は2月末頃までに約6万枚を作る予定という。
三重県伊賀市が11月末から今月初めの3日間に実施した職員の出勤時間調査で、7人の<遅刻者>がいたことが分かり、岡本栄市長が5日の定例記者会見で発表した。 遅刻者には課長も含まれていた。市は、地方公務員法(服務の根本基準)に抵触する恐れがあると判断、同日付で7人を文書や口頭で注意した。今後も職員の出勤時間を調査する。 市の始業時刻は午前8時30分。11月下旬、この前後に本庁舎を訪れた市民から「8時半を過ぎても出勤してくる職員がいる」と指摘があり、市が11月29、30日と今月1日、本庁舎など9施設で調査した。 その結果、期間中に7人の遅刻者を確認。内訳は、11月29日がハイトピア伊賀2人、大山田庁舎1人、30日が本庁舎1人、青山庁舎2人、12月1日が島ヶ原庁舎1人。毎日、いずれかの施設で遅刻者がいたことになる。 調査は、市人事課の職員らが各庁舎や施設に赴き、直接確認した。同課は「午前8時30分
【ロンドン=森太】JR博多駅前の大規模道路陥没事故で、英米のメディアではわずか1週間で通行が再開されたことに驚嘆と称賛の反応が広がっている。 英BBC(電子版)は陥没直後と通行再開後の写真を並べて「日本は巨大な穴を1週間で修復した」と伝えた。米CNN(同)は「日本の技術力の高さが証明された」と指摘。英紙テレグラフ(同)は「オリンピックプールの半分ほどもある巨大な穴を徹夜作業で修復した」とたたえた。 英ニュースサイトのメール・オンラインは、英中部マンチェスターで昨年起きた道路陥没事故では修復に10か月かかったことを説明した上で、「日本に学ぶべきだ」と指摘した。 ツイッター上では「感動した」「道路工事は日本人にやってもらうべきだ」といった声があふれている。
国の予算が有効に使われているかどうかを点検する「行政事業レビュー」の公開検証は12日、最終日の討論を終えた。 今年は4日間で11府省庁の61事業が検証対象となり、有識者から効率化を求める意見が相次いだが、「予算のムダ」に斬り込む場面は乏しく、発信力にも課題を残した。 この日は、安倍内閣が進める農産品の輸出促進に関連して、食品衛生管理の国際基準の導入率が議題になった。中小事業者への導入率は35%(2015年度)にとどまっており、有識者からは「義務化を前提に行程表作成を検討すべきだ」などと改善を促す意見が出た。有効期間10年間(20歳以上)の旅券(パスポート)の発給手数料(1万6000円)のうち、「邦人援護」名目の1万円については、「手数料に乗せるべきなのか」と疑問視する声が出た。
ちょっと気になるニュース、インターネットやSNSで話題のトピックス……。世の中の「今」をお届けします。 先日、東京都内の幾つかのスーパーで「切っても涙の出ない甘いタマネギ」が数量限定でテスト販売された。実はこれ、ハウス食品が開発し、特許を取得した、まったく新しい品種のタマネギだという。 本当に涙が出ないのだろうか? 甘いのだろうか? ハウス食品本社で新品種のタマネギを見せてもらい、包丁で二つに切ってみた。顔に近づけてもツンとしないし、涙も出ない。次に、厚い輪切りにして、生で食べてみた。なんと、辛味がまったくなくて、むしろ甘い。果物を食べているようだ。 「フルーツのようですね」というと、「そうでしょう。それがタマネギ本来の甘みなのです。辛味の成分でそれが覆い隠されていたのです」と、ハウス食品グループ本社広報・IR部の前澤壮太郎さんがドヤ顔で説明してくれた。 今をさかのぼること14年。2002
1990年代に試験開発され、「海の新幹線」として期待を集めたテクノスーパーライナー「 疾風 ( はやて ) 」と超電導電磁推進船「ヤマト1」が8日に撤去、解体される。 2隻とも実用化には至らず、神戸市内で展示されていたが、周辺再整備のために姿を消すことになった。 赤と白の船体の「疾風」(全長17メートル)は94年、川崎重工業神戸工場で完成した。海上輸送の高速化を担う技術として国と当時の造船5社が共同開発。スクリューではなくジェット噴射で推進する方式が採用された。 同年の大阪湾での試験航行では、最大速度約40ノット(時速74キロ・メートル)を記録。しかし実用化に向け技術的な課題が残り、実験終了後の97年に市が買い取った。 「ヤマト1」(全長30メートル)は三菱重工業神戸造船所が製造。超電導による強力な磁場で、推進力を生み出す構造で、90年に完成。しかし試験航行では6ノット(時速11キロ)しか
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