ブックマーク / book.asahi.com (8)

  • コラム別に読む : 税金を払わない巨大企業 [著]富岡幸雄 - 長薗安浩 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    ■この負担率の軽さは、やはり奇異だ この4月に消費税が8%に上がって以降、日経済は誰が見ても停滞している。このような状況下で、安倍晋三首相はさらなる消費税アップを決断するのか……。国際公約だから上げざるを得ないとの見方が強いが、その一方で首相は、法人税の引き下げについては早々に明言している。経済界からの強い要請を受けて判断したらしいが、そもそも、当に日の法人税は高いのか? 中央大学名誉教授の富岡幸雄は、実態を調べるため、2013年3月期の大企業の実効税負担率(法人税納付額÷企業利益相当額)に着眼。困難な作業の末に「実効税負担率が低い大企業35社」を割り出し、この『税金を払わない巨大企業』で実名を発表した。 一見して、驚いた。たとえば1位の三井住友フィナンシャルグループは、0.002%となっている。税引前純利益が1479億円強あっても、支払った法人税等は300万円なのだ。以下、2位にソ

    コラム別に読む : 税金を払わない巨大企業 [著]富岡幸雄 - 長薗安浩 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト
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    e-domon 2014/12/29
    見出しを見ると企業の方が悪いように見えるけど、むしろ税制の改善に目を向けるべき問題。グローバルに経済活動を行う企業にとっては法人税率の低減は業績改善にもさほど効果はないと言う意味にもなるか。
  • 「江戸しぐさの正体」書評 眉つば「ニセ歴史」にツッコミ|好書好日

    江戸しぐさの正体 教育をむしばむ偽りの伝統 (星海社新書) 著者:原田 実 出版社:星海社 ジャンル:新書・選書・ブックレット 江戸しぐさの正体——教育をむしばむ偽りの伝統 [著]原田実 「江戸しぐさ」なるものがはやっている。要約すると、〈すれ違う際に傘を傾けてすれ違う「傘かしげ」など、江戸時代には優れたマナーがあった。商人たちは小さなしぐさの中にも思慮深い行動哲学を込めていた。それが今や、数々の江戸しぐさが失われている。今こそ江戸しぐさに学ぶべきでござる〉といったもの。 ほほう、すばらしい伝統じゃないの。やっぱりお江戸はユートピア。今後の「お・も・て・な・し」に活用しましょう……って、おっと危ない、そのままうのみにしてはなりません。なにせこの江戸しぐさ、最近つくられた「ニセ歴史」なのですから。 書は「傘は江戸時代には今ほど一般的ではなかったよね」といった事実確認を重ね、江戸しぐさの矛盾

    「江戸しぐさの正体」書評 眉つば「ニセ歴史」にツッコミ|好書好日
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    e-domon 2014/09/14
  • 「浸透する教養」書評 庶民も図像で読みこなす|好書好日

    浸透する教養―江戸の出版文化という回路 [編]鈴木健一 日人は難しい話を図像化して理解する、と幕末期に長崎医学伝習所で医学を教えたオランダ海軍軍医ポンペも驚いていた。神道家平田篤胤には2歳の門弟までいたが、絵図を上手に使い分かりやすく古学を教えたとの話も聞く。 江戸庶民はこぞって教養好きだった。書によれば、これには識字率の高さと図像読解力を礎にした江戸の出版文化が関係していた。専門的な医学書を和文でやさしく解説した手引書が数千点も出たため、一冊読んで「医者にでもなるか」という藪(やぶ)医者が横行したそうだ。 一方、外国語、とりわけ漢文は江戸の教養の基だったが、これを日語として読む「訓読法」が浸透し、暗誦(あんしょう)しやすいが不規則で「テニヲハ」も省略した奇妙な日語を産みだした。明治以後の言文一致も単に便宜の問題でなく、不自然極まった漢文体への批判を含んでいた。 各論題が興味深い

    「浸透する教養」書評 庶民も図像で読みこなす|好書好日
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    e-domon 2014/01/22
    「日本人は難しい話を図像化して理解する、と幕末期に長崎医学伝習所で医学を教えたオランダ海軍軍医ポンペも驚いていた。」/ 江戸時代のTED!
  • 捕獲しても、飼育はひと苦労|好書好日

    クマムシ博士の「最強生物」学講座 [著]堀川大樹 マイナス273度の低温をしのぎ、水深1万メートルの75倍の圧力に耐え、宇宙空間に10日間さらされても大丈夫。そんな「最強生物」クマムシの研究者による科学エッセー。 体長0.1〜1ミリの彼ら。実は、市街地の路上のコケにも潜んでいるそうな。捕獲しても、飼育はひと苦労。ヨコヅナクマムシはミネラル水「ボルヴィック」を浸した培地で、「生クロレラV12」という銘柄しかべないグルメだとか。 著者は仏の研究機関に所属する有期契約の研究員。研究を続けるため、クマムシのゆるキャラを商品化して研究費を捻出しようとする奮闘ぶりも語られる。研究対象並みのしぶとさが頼もしい。 ◇ 新潮社・1260円

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    e-domon 2013/11/17
  • 「人間とミジンコがつながる世界認識」書評 炸裂する演奏につながる生物|好書好日

    人間とミジンコがつながる世界認識 私説ミジンコ大全 [著]坂田明 愛さないと見えないものがあるのかもしれない。こののなかでさりげなく書きとめられているメダカの姿、水の流れくる方向に頭を向けて必死で止まっているメダカを愛(いと)おしむ坂田明の、その気持ちに惹(ひ)かれた。 そしてそれよりさらに小さないのち、ミジンコ。坂田は、もう一方で、自力では泳げず、流れに身をまかせるほかない生き物、プランクトン(浮遊生物)にさらに深い思いをよせてきた。いじましいほど微(かす)かな存在であっても、湧くわ、湧くわ、いのちは開かれ、すぐに引き継がれてゆく。いのちのそんなむずむずに魅せられて、ミジンコを育てる装置を作り、「ゾロゾロチョコマカ」動きつづけるミジンコ観察の方法をあれこれ工夫し、顕微鏡をとおしてついに見た「生きている姿をモロに見せてくれる」その透明な体躯(たいく)に感動し、その形を精密に筆写したあと、

    「人間とミジンコがつながる世界認識」書評 炸裂する演奏につながる生物|好書好日
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    e-domon 2013/03/08
    買っちゃおうかな~
  • 本の記事 : キモイ→ミステリアス 前向き言い換え「ネガポ辞典」 - 芳垣文子 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

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    e-domon 2012/11/22
    ネガ「外面を取り繕って言い換えに気を遣ってばかりいると肝心の中身の成長がおろそかになる。この本は買わないと思う。」→ポジ「まずは物事の本質を見抜く力を身につけよう。批判は成長の糧にして欲しい。」
  • コラム別に読む : 中国嫁日記(1・2) [著]井上純一 - 斎藤環(精神科医) | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    オタクが他者と出会うとき 世間では「キモい」とか「非モテ」などと揶揄(やゆ)されるオタク。かつて若者だった彼らも、中年期にさしかかるとともに家族の問題に直面する。彼らがふとしたはずみで結婚する時、何が起こるのか。 40過ぎの「どうしようもないオタク(作者)」が、ひょんなことから20代の中国人美女とお見合い結婚をする。想定を超えた“嫁”の異文化ぶりを漫画化した著者のブログは1日4万ヒットを超えた。 もともと『ダーリンは外国人』など異文化婚モノは人気ジャンルだ。しかし書の場合、もう少し状況は複雑になる。通常の異文化婚では、他者はすなわち外国人の配偶者、となる。しかし書においては、しばしば著者自身が「オタクという他者」なのである。 “中国嫁”である“月(ゆえ)”の言動は、日人の常識からズレていて笑いを誘う。しかし、“月”からみた著者自身のオタク性も十分に変なのだ。 一般人にとってオタク

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    e-domon 2012/05/04
    オタクのイメージは「挙動不審で何をしゃべっているのかわからないが得体(えたい)の知れない強い欲望をもっている」/わからん。これでは研究者とどう違うのかがさっぱりわからん。
  • asahi.com(朝日新聞社):増刷続く吉村昭さん「三陸海岸大津波」 印税を被災地に - 出版ニュース - BOOK

    増刷続く吉村昭さん「三陸海岸大津波」 印税を被災地に2011年5月9日吉村昭さん著者:吉村 昭  出版社:文藝春秋 価格:¥ 460 「戦艦武蔵」などで知られ、2006年に死去した作家吉村昭さんが40年前に発表した記録文学「三陸海岸大津波」が東日大震災以降、増刷を重ねている。三陸沿岸を襲った3度の大津波を題材にした作品。で芥川賞作家の津村節子さん(82)=東京都三鷹市=は、増刷分の印税を被災地に寄付している。 「三陸海岸大津波」(原題は「海の壁――三陸沿岸大津波」)は1970年、旧中央公論社から出版された。2004年以降、文春文庫版で5万部が出ていたが、東日大震災後に全国から注文が相次ぎ、この2カ月間で15万部を増刷している。 吉村さんは昭和40年代、三陸沿岸で明治から昭和にかけての津波を取材。生存者の証言などから「三陸海岸大津波」を著した。 1896年の大津波後には、高台に移転する

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    e-domon 2011/05/14
    ”特に漁業者は高台の不便さを理由に「希にしかやってこない津波のために日常生活を犠牲にはできないと考える者が多かった」” 今回も早くも被災現場に仮設住宅が欲しいという要望がある。平地が少ないのも一因。
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