スケベニンゲン、エロマンガ島……男なら誰しも一度は憧れたことがある地名だ。スケベニンゲンにはスケベな人間ばかり住んでいるわけではないし、エロマンガ島はエロ漫画であふれているわけではない。 頭ではわかってはいても、男の中の譲れない何かが、かの地への憧憬を誘うのだ。事実と見聞は往々にして異なることがある。ゆえにコネタ編集部的には真実を確かめるしかない。すでに右手には、スケベニンゲン行きの切符が握りしめられていた。 スケベニンゲンはオランダにある北海に面したリゾート地だ。国会など行政機関が集まる同国第三の都市、デン・ハーグの郊外にそれは位置する。行政都市とスケベニンゲン。なんと相容れない組み合わせだろうか。しかし、リゾート地ということは、本当にスケベな要素があるという可能性も排除できない。光明が見出せるかもしれないのだ。 基点となったデン・ハーグ中央駅からスケベニンゲンまではチンチン電車を使う。