中学2年生か3年生くらいからずっと精神の具合が悪い、気がする。初めのきっかけはたぶん自分の家族が崩壊していることに気づいてしまったことだった。私は自分の家はまあまあ普通の家だと思っていた。普通の中流家庭だと。だけど中学生になってから別に全然普通じゃなかったことが分かった。 こちらのきっかけはよく覚えていないのだが、中学生になり何かがあって母親と寝室が同じになった私は知らぬ間に母親の愚痴を処理する係になった。もしかしたらパートを始めたことがきっかけだったかもしれない。パートでの散々な扱いの愚痴やら(しかもこれがけっこう本当にやばそうで現代日本の社会の闇を身近に認識した初めての経験だった)父親の今までの所業やらひたすら楽しくない話のオンパレードであった。 母親の話によると私の父はまあまあびっくりなクズで戦後祖父が一代で築いたとある中小企業の跡取りとして、大人数の兄妹の末っ子として、それはそれは