いま企業が、社員に3か月や半年間の長期休暇を与える「サバティカル休暇」という制度が注目され始めています。「そんなのウチの会社には無理」と、多くの人がひと事に感じるかもしれませんが、この長期休暇を導入した企業や社員を取材すると、意外な効果が生まれていることが見えてきました。(経済部記者 吉武洋輔) サバティカル休暇は、旧約聖書の安息日(sabbaticus)が由来ですが、長く勤めた人に与える長期休暇制度として、ヨーロッパを中心に企業が導入しています。 日本でも、この4月、信販会社の「オリコ=オリエントコーポレーション」が最長6か月のサバティカル休暇の導入を発表するなど徐々に知られてきていますが、6年前にいち早く導入したのが「ヤフー」です。 会社が設けたサバティカル休暇は最長3か月。勤続10年以上の社員が対象で、3か月の休暇のうち、1か月は給与を支給。残りの2か月は無給ですが、有給休暇を充てる
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