作者が17歳の高校2年生、しかも全編をケータイで打ったことで話題の小説『りはめより100倍恐ろしい』(角川書店)は、人間関係のストレスで圧迫死しそうな10代の高校生活を、あくまでカラッとユーモラスに描いた点で大いに評価できるが、実はやや釈然としないものも残った。それはズバリ、「オタク」の扱われ方である。 そもそも、主人公が最後に握った一発逆転のカードが、「相手が中学時代にオタクだった過去を暴く」というもの。どうも現実の高校生活において、「オタクであること」は階層社会の一番下に属することであるらしい。……うーむ。 その辺を、恐る恐る作者の木堂椎(こどうしい)さんに直接尋ねてみると、彼も言いにくそうに、「どうしても、気持ち悪いと思っちゃう面はある」――正直だ。むろん、これは木堂さんというより、フツーの高校生の偽らざる感覚なんだろう。 インターネットの巨大掲示板「2ちゃんねる」に、「電車男」が“
地獄のような締め切り攻撃をなんとかかわして、ようやく暇ができてホッとしている反面、このままずっと暇だったらどうしようとちょっぴり不安も出てきた本日の竹熊であります。 でもあまり忙しいと「たけくまメモ」の更新もままならず、また本業であまりネタを投入するとブログのネタがなくなるのはイヤだな、とかここのところ完全に倒錯した思考になっております。早く「ブログが本業」と胸を張って言いたいのですが、アフィリエイトでは今のところ家賃にもなりませんので、大変、恐縮ではありますが拙著『ゴルゴ13はいつ終わるのか? 竹熊漫談』をご購入いただきますと、俺の生活に潤いが出、ついでにブログにも張り合いがでますので、税金でも払うつもりでよろしくお願いいたします。 なお同書の後半は、ゴルゴとは関係ない「オタクの話」で占められておりますので、また「タイトルに偽りあり」とネットで叩かれるかも、と昨日到着した見本を眺めて蒼く
いつの時代も秋葉原という街は、マニアの聖地という数奇な運命を背負っているようだ。戦前にはNHKが、戦後には民放ラジオ局が開局し、ラジオブームが到来した。しかし当時のラジオとは、安価に流通させるために組み立てキットが主流だったため、普通の人が組み立てるのは難しかった。 そこで当時の学生が、ラジオのキットを組み立てて販売するというアルバイトを始めたところ大当たりしたというのが、「秋葉原電気街」の発祥であったという。それまでは電線を始めとする電化部材を求める業者の街だった秋葉原は、一般人へ広く門戸を開くこととなる。 その後、三種の神器と言われたテレビ・洗濯機・冷蔵庫の街となって飛躍的な進歩を遂げながら、その裏ではスキルのある者を対象としたオーディオパーツ、そしてマイコンキットの街として、多くのマニアが集まることとなる。 筆者自身の過去には、いわゆる「マイコン少年」の時代はない。九州の片田舎にあっ
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