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2011年3月28日のブックマーク (5件)

  • 武田邦彦 (中部大学): 原発 緊急情報(34) 春休みの終わり、簡単に判断すると

    春休みも終わりに近づき子供を持たれる多くの家庭の方は、これからどうしようかと思案しておられると思います。 先日示した被曝量の表はかなり複雑だったので、それをさらに簡単にして多くの人が参考にできるようにしたいと思います。 また、あまり文章が長くなると複雑になるので必要に応じて分けて整理をしたいと思います。 ・・・・・・・・・ まず第1にどのくらいの放射線を浴びても良いかということを、自分ではっきりと決めておくことです。 ご不安はあるでしょうけども、とにかく決めないと決断をすることができません。 その参考のために二つの例を挙げます。 一つは、日の放射線障害防止の法律と国際放射線防護委員会の勧告で、これは同じ値です.この値を使うということは、専門家に判断をゆだねるということを意味しています。 値は1年に1ミリシーベルトですから、1時間あたりに直しますと約0.1マイクロシーベルトです。 つまり、

    ebibibi
    ebibibi 2011/03/28
    これは非常に参考になる。
  • 武田邦彦 (中部大学): 原発 緊急情報(33) なぜ、雨の後、放射線が下がらないのか?

    (簡単ですがご質問が多いので、解説をしておきます。春休みも終わりに近づき、今後、お子さんをどうしたらよいかとお考えの方も、このことは直接的ではありませんが、大きな参考になりますので、お読みいただければと思います。) 20日前後に降った雨の後、各地の放射線の濃度が大きく上がりました。その後、放射線の濃度が下がらないのでご心配になっている人が多くおられます。 まず原理原則を話します。 福島原発から出る放射線物質は、核爆発で起こったものですから、多くの放射性物質を含みます。その中にはヨウ素のように半減期の短いものと、ストロンチュームなどの放射性物質のように半減期が30年のものとがあります。 半減期の短いものは最初の段階でどんどんなくなっていきますし、半減期の長いものはずっと放射線の強さは変わりません。 原子炉から近い福島県で降るものは、放射線の濃度は高いのですが、まだ半減期が短いものが多いので、

  • 武田邦彦 (中部大学): 原発 緊急情報(31) 結局、子供はどのぐらい被曝するか?

    核爆発でできた放射性物質がどのくらいの時間でなくなっていくかということには一つの目安があります。 1)   できた瞬間から4日目までに1000分の1になる、 2)   4日前から4ヶ月の間に、さらに10分の1になる、 3)   4ヶ月から後はあまり変わらない。 最初に1000分の1になる理由は、短い時間にどんどん壊れていく放射性物質があるからです。ただ福島原発事故の場合には核爆発(臨界、運転)を止めて3日程度たってから水素爆発で外部に出て、それから、さらに1日くらいの後の放射線の量を測定していますから、測定値は第1段階をすでに終わっているものです。 第2段階では今、盛んに言われている「放射性ヨウ素」等のように、数日から数十日で壊れる元素の影響で10分の1ぐらいになるのです。 それから後は、半減期が30年ぐらいの元素が少しずつ分解していきますので、放射線はほとんど変わらないと考えてもいいので

    ebibibi
    ebibibi 2011/03/28
    この人の意見は私の意見にかなり近いな。素人の私が言うのもなんだけど・・・。
  • 武田邦彦 (中部大学): 放射線の専門家に自重を求める

    テレビ出られて福島原発の放射線について「安全だ」と言っておられる専門家の方に自重を求めたいと思います。 わたくしたち原子力の専門家は、原子力や放射線の正しい利用を進めるために、国際的な勧告や放射線障害防止に関する法律を厳しく守ることを進めてきました。 決してレントゲンや CT スキャン等だけを参考にして安全性を議論してきたのではありません。また、1年間の被曝量で規制値を決めても、それは1年間ずっと続く場合だけではなく、規制値を超える場合には、危険があると考えて良いということだったのです。 委員会では、半減期はもとより、元素の種類による身体への影響等極めて詳細で厳密な議論を経て決めてきたのです。 確かに国際的な基準になっている空間の線量率が1年に1マイクロシーベルトという数値、WHO が定める品の放射性物質の量など、日の委員会では厳しすぎるという意見があったことは確かです。 しかしわたく

  • 武田邦彦 (中部大学): 原発 緊急情報(32) プルトニウムの毒性

    (メールのご質問に十分にお答えできず誠に申しわけありません。今のところは全数を読んでおりますので、順次ブログでお答えしていきたいと思います。ここではご質問も多かったプルトニウムについて解説をしたいと思います) 今回の福島原発では、1号機、2号機、4号機が通常のウラン燃料を使っています。ウラン燃料というのはウラン235を核爆発させるもので、多くの原子炉で使われているものです。 これに対して3号炉は、プルトニウムという元素を燃料に使っています。これはウラン235を核爆発させますとプルトニウムはできますので、それを回収して再度、燃料として使うのです。 つまり、普通のウラン235の燃料の時には4.5%程度のウラン235の純度で燃料として使うのですが、プルトニウムは9%程度で使用します。 また少しややこしいのですが、ウラン235燃やすとプルトニウムができます。お役目が終わって燃料を取り出すときにはあ