そのキットの近年大きなトピックはECMとの契約だろう。しかも、いきなりリリースしたのはチャーチ・オルガンのソロ・アルバム『Obsidian』。それに続き、またもやパイプ・オルガンのアルバム『Dreamlife Of Debris』を発表。両作ともパイプ・オルガンのイメージを裏切ってくれる面白いサウンドだった。 そこから満を持してリリースしたのがピアノトリオでの『Vermillion』。今やECMの新たなチャレンジの象徴のひとりとなっているキットがペッター・エルド、ジェイムス・マッドレンとのトリオでECMのピアノトリオに新たな一ページを付け加えた。 ここではキット・ダウンズにここ数年のECMでの作品について語ってもらった。 取材・執筆・編集:柳樂光隆 通訳:丸山京子 協力:ユニバーサル・ミュージック ◉2015 Thomas Strønen『Time Is A Blind Guide』――2
![Interview Kit Downes - Vermillion:僕らが選んだのではなく、録音した環境が演奏を決定していた|柳樂光隆](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/cb079835e66c8742fb5e74708ff6b7636760d612/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fassets.st-note.com%2Fproduction%2Fuploads%2Fimages%2F72308750%2Frectangle_large_type_2_0b082fd65293de60b08ecbdb5944d683.jpeg%3Ffit%3Dbounds%26quality%3D85%26width%3D1280)