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ブックマーク / note.com/elis_ragina (16)

  • interview Rafael Martini:そもそもブラジルの音楽はシステムから外れた方法で作られている|柳樂光隆

    2010年代初頭にブラジルの新世代が発見され、「ミナス新世代」として日に紹介された。そのきっかけはマルチ奏者のアントニオ・ロウレイロ。彼の音楽の新鮮さはすぐにリスナーの間に広がり、彼と共演しているブラジルの同世代の豊かな才能たちが芋づる式に発見されていった。彼らの何人かは来日も果たしたし、アレシャンドリ・アンドレスやハファエル・マルチニらに関しては日盤のリリースもあった。2010年代半ばには現代ジャズの最重要人物の一人でもあるギタリストのカート・ローゼンウィンケルが自作『Caipi』にアントニオ・ロウレイロ(とペドロ・マルチンス)を起用したこともあり、ジャズ・リスナーにとっても広く知られるようになった。 そんなアントニオ・ロウレイロらのコミュニティの中でも鍵盤奏者で作編曲家のハファエル・マルチニは中心人物のひとりと言っていい存在だった。グルーポ・ハモ『Ramo e a Liberdad

    interview Rafael Martini:そもそもブラジルの音楽はシステムから外れた方法で作られている|柳樂光隆
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    ebmgsd1235 2022/10/09
    西洋、先住民、黒人の三体問題だからシステムからの逸脱は詮無い事。体系の欲望の体で言えば無意識は過剰。「音楽を自然的な現象として捉えているため、比較などを使って分析、音を聴いた時に既に音楽を作り上げる」
  • Interview Aubrey Johnson:噓をつかず、自分らしくジョニ・ミッチェルやビリー・アイリッシュをカヴァーする方法|柳樂光隆

    僕はオーブリー・ジョンソンというヴォーカリストのことはパット・メセニー・グループの名ピアニストのライル・メイズが総合プロデュースしたアルバムで2020年にデビューしているジャズ・ヴォーカリストということで知った。 ポップさと現代ジャズ的な作編曲の面白さ、そして、カヴァー曲のセンスの良さが合いまった良作で、選曲をする時に何度もここから選んだりしていた。なにせエグベルト・ジスモンチ「Karate」やエドゥ・ロボ「Beatriz」といった捻りのある選曲のブラジル音楽から、ビル・エヴァンスの名演で知られる佳曲にノーマ・ウィンストンが詞を付けた「The Peacocks」、そして、極めつけはラヴ・スピークスによるニューウェイブの隠れた名曲「No More 'I Love You's」と選曲が最高で、その上、オリジナル曲も良い。プレイリスト選曲には便利過ぎる良作だった。 そこからなんとなく気になってい

    Interview Aubrey Johnson:噓をつかず、自分らしくジョニ・ミッチェルやビリー・アイリッシュをカヴァーする方法|柳樂光隆
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    ebmgsd1235 2022/10/04
    「ビリーってコピーしないでいることの方が難しいっていうか、逆にコピーすることが楽しくなるような声の持ち主だと思うんですよ」「学生時代に正にこの歌詞のようなことがあって、この歌詞は私の実話そのもの~」
  • Interview Becca Stevens & Nathan Schram:ベッカ・スティーヴンスの曲を弦楽四重奏にリアレンジすること|柳樂光隆

    取材・執筆・編集:柳樂光隆 通訳:染谷和美 協力:COREPORT 取材日時:2021年1月21日 ZOOMにて ◉『BECCA STEVENS | ATTACCA QUARTET』のはじまり――このプロジェクトがはじまったきっかけを聞かせてください。 ネイサン・シュラム(以下ネイサン):さかのぼると僕とベッカの出会いに繋がる。もちろん付き合う前、結婚する前のこと。7年前のサンディエゴで、僕が参加してた(アタッカとは別の)グループでベッカの曲をカヴァーする機会があった。その時にすごく楽しかった。その時、僕はすでにベッカのことが好きだったんだけど、ベッカはそうじゃなかったみたい(笑)そこから僕のことを好きになってもらえるまでにはもう少し時間がかかったけど、それはまた別の機会にね。でも、音楽的にはすごく相性が良かったんだ。その後も連絡を取り合っていたんだけど、みんな忙しくて、なかなか時間が合わ

    Interview Becca Stevens & Nathan Schram:ベッカ・スティーヴンスの曲を弦楽四重奏にリアレンジすること|柳樂光隆
    ebmgsd1235
    ebmgsd1235 2022/03/26
    「それはストリングスって楽器が人間の声にとっても近いからだと思う。たとえば、弦が持っている響き、ビブラート、強弱の付け方とか。だから、私を含めた5人のシンガーで音を鳴らしている」捌け口(アウトレット)
  • Interview Kit Downes - Vermillion:僕らが選んだのではなく、録音した環境が演奏を決定していた|柳樂光隆

    そのキットの近年大きなトピックはECMとの契約だろう。しかも、いきなりリリースしたのはチャーチ・オルガンのソロ・アルバム『Obsidian』。それに続き、またもやパイプ・オルガンのアルバム『Dreamlife Of Debris』を発表。両作ともパイプ・オルガンのイメージを裏切ってくれる面白いサウンドだった。 そこから満を持してリリースしたのがピアノトリオでの『Vermillion』。今やECMの新たなチャレンジの象徴のひとりとなっているキットがペッター・エルド、ジェイムス・マッドレンとのトリオでECMのピアノトリオに新たな一ページを付け加えた。 ここではキット・ダウンズにここ数年のECMでの作品について語ってもらった。 取材・執筆・編集:柳樂光隆 通訳:丸山京子 協力:ユニバーサル・ミュージック ◉2015 Thomas Strønen『Time Is A Blind Guide』――2

    Interview Kit Downes - Vermillion:僕らが選んだのではなく、録音した環境が演奏を決定していた|柳樂光隆
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    ebmgsd1235 2022/02/18
    プレイリスト感謝です。「いわゆる即興のメタファーとして、火山性(Volcanicity)をイメージしたんだ。火山って一気に爆発するっていうよりは徐々に徐々に溜まっていってから爆発するようなもの」パイプオルガンと録音
  • interview Esperanza Spalding『SONGWRIGHTS APOTHECARY LAB』:音楽と科学、研究と表現、西洋と東洋を繋ぐチャレンジ|柳樂光隆

    オレゴン州ワスコ、ポートランド、そしてニューヨークのローワー・マンハッタンで行われた癒しのための音楽実験の場「ソングライツ・アポセカリー・ラボ」にて音楽療法、神経科学、黒人音楽、イスラム 神秘主義、南インドのカーナティック音楽など様々な分野の専門家とのコラボで生まれた楽曲を収録。 前作『12リトル・スペルズ』からヒーリング・アートと音楽の関係の探求をスタートさせたエスペランサだが、今作では自身による研究のみならず、プロフェッショナル、研究者の指導の下に音楽を作りたいと思ったとのことで、ソングライツ・アポセカリー・ラボを2020年2月に立ち上げた。ソングライツ・アポセカリー・ラボはエスペランサがハーバードで教えているコースでもあり、その生徒、ミュージシャン仲間、音楽療法、神経科学、演劇セラピーなどを研究する人々から成り立っていて、音楽の何が人間を助けるのかを研究するのが目的にしている。(『S

    interview Esperanza Spalding『SONGWRIGHTS APOTHECARY LAB』:音楽と科学、研究と表現、西洋と東洋を繋ぐチャレンジ|柳樂光隆
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    ebmgsd1235 2021/11/04
    今、オリバー・サックス『音楽依存症』を呼んでるとこで神秘も身体も非西洋も脳神経学に行き着くと言いたいけどそれがすべてではない「細かいことよりもその美しさを全体を通じて感じる」薬剤師の交差点としての歴史
  • interview Miguel Hiroshi『Oníriko Orinoko』:さまざまな音楽ジャンルのスタイルはすべて同じ言語の方言のようなものだ|柳樂光隆

    そんな寛はスペインでリュート奏者の祖父や音楽学者で音楽療法士のDagmar Trichtingerに音楽を学んだとのこと。 私の祖父はリュートに似ているスペインの伝統楽器の演奏者です。彼が演奏する楽器は「バンドリア」(bandurria)と「ラウド」(laud)と呼ばれています。彼は93歳になった今でもを演奏しています。私は彼の音楽に完全に影響を受けました。私が最初に音楽を聴いたのも彼でしたし、彼からとても刺激を受け、支えられたことでミュージシャンになることができたと思います。 Dagmarは、私が10代の頃に大きな支えとなった人です。私は彼女から音楽は誰もが楽しめる遊びだということを学びました。また、音楽には限界も障壁もないってことも。そして、音は質的な情報を伝えることができ、エネルギーを変化させる最も強力な方法のひとつでもあり、すべての存在が音に反応することも学んだと思います。ミゲル

    interview Miguel Hiroshi『Oníriko Orinoko』:さまざまな音楽ジャンルのスタイルはすべて同じ言語の方言のようなものだ|柳樂光隆
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    ebmgsd1235 2021/07/18
    「音楽情報の爆弾」!「音楽の豊かさに加えて、フラメンコにあるダンスとの密接な相互作用は、他の芸術分野やヴィジュアル・アートと音楽的にコミュニケーションをとる方法について多くを教えてくれだと思います」
  • interview Pasquale Grasso:頭の中に描かれたものをギターという楽器を通して、僕だけのタッチで表現している|柳樂光隆

    interview Pasquale Grasso:頭の中に描かれたものをギターという楽器を通して、僕だけのタッチで表現している ”YouTubeなどで注目を集め、パット・メセニーが絶賛していることで大きく話題になった新鋭ギタリスト”というメディアに書かれている新しさを強調された側面と、”エフェクターもルーパーも使わずにギター1でバド・パウエルやチャーリー・パーカー、セロニアス・モンク由来のスタンダードを演奏する”というオーセンティックというよりはなんなら保守的にさえ見えてしまう側面は相反するものにも思えてしまいそうだが、パスクァーレ・グラッソの演奏を実際に聴けば、そのどちらも納得できるうえに、きわめて保守的でありながら、同時に極めて進歩的で革新的であることが両立している驚異的な才能が現れたこともわかるだろう。 こんな得体がしれないし、意味の分からない演奏をしているにもかかわらず表面的に

    interview Pasquale Grasso:頭の中に描かれたものをギターという楽器を通して、僕だけのタッチで表現している|柳樂光隆
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    ebmgsd1235 2021/05/05
    写真を見て一瞬、渡辺香津美か?と思ったりパット・メセニーという名前が出てきて俄然興味が湧いてきました。「上手いとか新しいとかというよりも、ギターを演奏するためのコンセプトがこれまでの常識とは~」楽しみ
  • 21世紀のオルガン・ジャズ入門 with Playlist|柳樂光隆

    オルガンジャズは80-90年代にイギリスでのジャズ・ダンス系のムーブメントでグルーヴィーなソウルジャズのひとつとして、またはヒップホップのサンプリングソースとしても再評価されたが、実はジャズの文脈でも少しずつ進化している。 その辺りは『Jazz The New Chapter 4』というでもやったのだが、その後、コリー・ヘンリーがどんどんすごいことになっていたり、デルヴォン・ラマーみたいな人が出てきたりで面白くなってきたので、ここらで一度簡単に入門編をまとめておこうと思う。 以下、21世紀のオルガン・ジャズをあつめたプレイリスト。 20世紀の名盤は各自調べて聴いてみてください。 個人的にはピーター・バラカン選曲のコンピレーション『Soul Fingers』や90年代に出た名コンピレーション『So Blue, So Funky』がおすすめです。

    21世紀のオルガン・ジャズ入門 with Playlist|柳樂光隆
    ebmgsd1235
    ebmgsd1235 2021/02/02
    「~モンド。アフロビートからアラブから世界中の音楽を取り入れていたり、サーフ・インストやスペース・エイジ系のエキゾ・ミュージックまで何でもありでかなり胡散臭いのが最高~」イブラヒム・エレクトリックね
  • 21世紀のブラジリアン・ジャズ ディスクガイド with PLAYLIST|柳樂光隆

    では2010年ごろ、アントニオ・ロウレイロの1stが(音楽評論家の高橋健太郎により)発見されたことから徐々にブラジルの音楽シーンの新しい世代に注目が集まるようになった。そこからアントニオ・ロウレイロを中心としたミナスやサンパウロのミュージシャンたちによるシーンの存在が明らかになり、ハファエル・マルチニやフレデリコ・エリオドロら、個々のミュージシャンについても情報が届くようになっていった。 その後、アントニオ・ロウレイロやハファエル・マルチニらが日のレーベルからアルバムをリリースするようになったり、来日公演をするようになったり、ちょっとしたブームのような状況にもなり、小さな盛り上がりを見せた。くるり主催の京都音博に2015年にアントニオ・ロウレイロ、2017年にハファエル・マルチニ、アレシャンドリ・アンドレスが出演したのもそんな流れのひとつと見ていいだろう。 ちなみにその少し前に201

    21世紀のブラジリアン・ジャズ ディスクガイド with PLAYLIST|柳樂光隆
    ebmgsd1235
    ebmgsd1235 2020/12/03
    ]まいど盛りだくさんの紹介記事ありがとうございます。「リズム感覚に優れた器楽的な歌唱」「ブラジルのインストゥルメンタルの音楽を掘っていると、”歌”ではなく”声”が欲しい時に呼ばれる」タチアナ・パーハ
  • "現代ジャズ×文学"のためのディスクガイド for 文學界"JAZZ×文学"|柳樂光隆

    僕は”ジャズに言葉は不要なのか?”というテーマの評論を書きましたが、依頼されたお題が評論ではなかったら書けるなと思っていたアイデアがあるので、ここで紹介しておきます。 それは "現代ジャズ×文学"のためのディスクガイド です。 ジャズの新作を山ほど聴いていると定期的に文学や詩、からのインスピレーションを形にしたとアーティストが語っているジャズ作品に出会います。普段は「そういうの意外とあるのね」と心の中で思うだけですが、せっかく出せるきっかけになる特集を文芸誌がやったのここにまとめておきます。 ■ナオミ・クラインなど ⇒ ブライアン・リンチ・ビッグ・バンド - The Omni​-​American Book Club: My Journey Through Literature In MusicNY屈指のトランぺッターで、ラテンジャズやビッグバンドにも精通する名手としてその筋でも知られる

    "現代ジャズ×文学"のためのディスクガイド for 文學界"JAZZ×文学"|柳樂光隆
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    ebmgsd1235 2020/10/16
    文学だけでなく自伝、評論を含む本に現代ジャズ作家が触発されて曲を仕上げたらしい。昔は『石蹴り遊び』とか実験小説ね、文字でバップやってました。あと『路上』ではシアリング神が登場、いいね!連発、アレって何
  • PLAYLIST:Lead Belly re:imagined by Adam Nussbaum - 現代ジャズに再解釈される伝説的ブルースマン レッド・ベリー|柳樂光隆

    ジョン・スコフィールドに抜擢されてシーンに出てきて、デイブ・リーブマン、ギル・エヴァンス、マイケル・ブレッカー、ジョン・アバークロンビー、リー・コニッツ、トム・ハレルなど、ビッグネームに起用されていることからわかるように、80年代~90年代にはファーストコールの一人だったドラマーのアダム・ナスバウム(1955年生まれ)が2010年代に始めたプロジェクトがこのレッドベリー・プロジェクト。 レッドベリーとはアメリカのフォークミュージックからカントリー、ブルース、ロック、ソウルなどに多大な影響を与えた偉大な黒人のギタリストでシンガー。1888年生まれで1900年代前半にはすでにシンガーとして活動、その歌声と12弦ギターの演奏、そして、フォークソングやブルースやワークソング、スピリチュアルソング、流行歌まで、おびただしい曲数を覚えていて、いつでも自在に歌いこなしていたことで知られていた。 1930

    PLAYLIST:Lead Belly re:imagined by Adam Nussbaum - 現代ジャズに再解釈される伝説的ブルースマン レッド・ベリー|柳樂光隆
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    ebmgsd1235 2020/09/07
    それは大衆音楽のルーツ「アフリカ系アメリカ人がまだ奴隷の頃に全世界に与えてくれた贈り物はとても貴重だ。~世界中に広がっている鬱状態によく効く特効薬は、ブルースという名前の贈り物だ」カート・ボネガット
  • ジャズとスカ、レゲエとジャズ:ジャマイカとイギリスにおけるジャズとジャマイカ音楽の関係 with PLAYLIST|柳樂光隆

    以下のようなラテンジャズ/カリビアンジャズについてジャズ・リスナーのためにザックリ解説する記事を作りました。ラテン音楽のガイドはルンバやサルサやティンバなどの情報は充実しているけど、ジャズについて書いているものがほとんどないので、そこだけにフォーカスしたものです。 ここではカリブ海に面する国におけるそれぞれの国の音楽とジャズが融合している事例を紹介しています。 その中で《イギリスのカリビアン・ジャズ:キューバ、トリニダード、バルバドス etc》ということでジャマイカやトリニダード、バルバドスからの移民たちがイギリスで作ったジャズを紹介しました。 その際にジャマイカとレゲエ/スカに関しては省いていたので、その記事の補足的にここに書きたいのと、ジャズのリスナーにもスカやジャマイカン・ジャズに触れてもらえればという思いでここに記事を作ることにしました。 なので、ここではジャズ目線だけで話を進めま

    ジャズとスカ、レゲエとジャズ:ジャマイカとイギリスにおけるジャズとジャマイカ音楽の関係 with PLAYLIST|柳樂光隆
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    ebmgsd1235 2020/07/20
    スカタライツがひばりの「リンゴ追分」をカバー!この曲のイントロから僕的には「Take five」のメロディが連なる。「新世紀音楽研究所」懐かしいね、トゥモローズ・ウォーリアーズは発展系、リトミックを教育現場に!
  • 21世紀のラテンジャズ / カリビアンジャズ ガイド by Jazz The New Chapter|柳樂光隆

    僕は『Jazz The New Chapter』というで、21世紀に入ってからカリブ海の国々やそれらの国からのアメリカやイギリスへの移民やその2世や3世が作る音楽が面白くなっていて、彼らの存在感もどんどん増していて、それがアメリカやイギリスのジャズ・シーンに影響を与えているという話を何度かしてきました。 個人的にラテンジャズ、カリビアンジャズについては少しづつまとめて整理していたので、多少のおまけをつけて公開します。 ミュージック・マガジン2020年6月号の「ニュー・スタンダード2020s 〜 カリビアン・ジャズ」と併せてどうぞ。 さっきも書いたように21世紀以降、ラテンジャズがとても面白くなってきて、僕はそこに強く関心を持ったわけですが、そもそもジャズは創成期からラテン要素を含んでいる音楽で、常に重要なトピックではありました。 ジャズが生まれたと言われるアメリカ南部のルイジアナには主に

    21世紀のラテンジャズ / カリビアンジャズ ガイド by Jazz The New Chapter|柳樂光隆
    ebmgsd1235
    ebmgsd1235 2020/06/29
    盛り沢山の内容でめまい(多幸感?)がしました。僕らがライブで立ち会うミュージシャン、有名無実を問わずその演奏が誠実であるなら彼ら彼女たちはLiving Heritage、living legacy、バンドリーダーの贈り物。音楽に感謝。
  • interview Camila Meza"Ambar" - カミラ・メサ:政府が真っ先に攻撃するのはアーティスト。アーティストは真実を語ってしまうし、会話の口火を切ろうとするから。|柳樂光隆

    チリ出身のヴォーカリストでギタリストのカミラ・メサはダウンビート誌クリティック・ポール「Rising Star」にも名を連ねる現代ジャズ・シーン屈指のヴォーカリスト。何度も来日しているだけでなく、2019年にくるり主催の京都音楽博覧会に出演したこともあり、彼女のことをご存知の方も少なくないだろう。 これまでファビアン・アルマザンやライアン・ケバリーのアルバムで美しいアンサンブルの中の「楽器のひとつ」としてその声を響かせてきたカミラ・メサが自分自身のためにストリング・カルテットを加えたネクター・オーケストラを結成し、あの魅力的な声に色彩豊かなハーモニーを加え、素晴らしいアルバムを作り上げた。 そこには(軍事政権に支配された70年代にミュージシャンが抵抗の歌を歌い、今もその歌が歌い継がれている)南米の国チリ出身の彼女らしいやり方で社会へのメッセージを込めている。この『Ambar』はトランプ政権

    interview Camila Meza"Ambar" - カミラ・メサ:政府が真っ先に攻撃するのはアーティスト。アーティストは真実を語ってしまうし、会話の口火を切ろうとするから。|柳樂光隆
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    ebmgsd1235 2020/06/10
    「パソコン広げて、ガレージバンドに~」彼女のバックボーンと併せて貴重な記事。「トーナリティーから色が見える」!「今とは別の人間にとってよりふさわしい現実を目指そう」イマジンね。対案でなくもっと会話を!
  • PODCAST:哲学マガジン・ニューQ ラジオ - ジャズを聴いているとき、何を聴いているのだろう? ゲスト : 柳樂光隆|柳樂光隆

    哲学カルチャー・マガジン"ニューQ"のポッドキャストで瀬尾浩二郎さん、今井裕里さんと喋ってます。 Jazz The New Chapterをネタにジャズ話というよりは哲学方面視点の問いに僕が答えるような形で進んでいきます。 前後編。Spotifyで聴けます。 前半 ・ジャズと哲学は似ている? ・ジャズにおける教育の進歩について ・ジャズを考えることと社会を考えること ・黒人のナショナルアンセムと言われる「Lift Every Voice and Sing」 ・ルーツを研究すると新しい発見が今でも色々と出てくる ・文化を残すこと、広げることと教育 ・「ジャズ」という概念の再解釈 ・ジャズはスタイルなのか?乗りものなのか? 後半 ・見過ごされてきたもの、個人的なもの ・「まずは自分を愛すること」ジャズメイア・ホーン ・パーソナルなことを考えることが社会を考えること ・女性ジャズミュージシャンに

    PODCAST:哲学マガジン・ニューQ ラジオ - ジャズを聴いているとき、何を聴いているのだろう? ゲスト : 柳樂光隆|柳樂光隆
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    ebmgsd1235 2020/04/13
    タイトルは村上春樹っぽいけど内容は刺激的。「ジャズはスタイルなのか?乗りものなのか?」型破りだけど形無しに非ず。今現在のJazzから遡行あるいは逆照射し日本の音楽の中にJazzの起源を発見すること。bluesをもっと
  • 「00年代以前のクラブジャズ」と「00年以降の現代ジャズ」の違い|柳樂光隆

    ※記事が面白かったら投げ銭もしくはサポートをお願いします。 あなたのドネーションがこのnoteの次の記事を作る予算になります。 ■クラブジャズは?現代ジャズとは?すごくざっくり説明すると、 ◎クラブジャズ…「踊らせること」「クラブでDJによってプレイされること」を目的として作られた《ダンスミュージック》 ◎現代ジャズ…「ヒップホップやテクノに影響を受けているけど、踊らせることや、クラブでプレイされることを目的に作られてはいない《ジャズ》 だと僕は考えています。 つまり、クラブジャズは基的にクラブでDJが使えるかどうかな音楽なわけです。逆に現代ジャズは、踊れる曲もある(かもしれない)けど、必ずしもDJ的に使いやすい曲わけではないという違いは重要だと思います。 だから、クラブジャズに関してはDJが使えるかどうかみたいなすごくシンプルな部分が重要だし、そういったルールに基づいて曲が作られていま

    「00年代以前のクラブジャズ」と「00年以降の現代ジャズ」の違い|柳樂光隆
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    ebmgsd1235 2016/08/23
    盛りだくさんの動画、楽しい勉強に感謝感謝。「そして、それはダンスミュージックの中にある(ジャズフィーリングでもジャジーでもない)”ジャズ”の存在を演奏家自身が定義し直しているようにも聴こえてるのだ。」
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