世界遺産に登録されている中国の「万里の長城」の一部で、道をセメントで真っ平らに塗り固める修繕が行われ、中国政府は「歴史的な容姿が著しく損なわれた」として、工事に関わった責任者らを処分する方針を明らかにしました。 ところが、東北部・遼寧省にある明の時代の1381年から建築が行われた長城の一部で、尾根沿いの道が、セメントで真っ平らに塗り固められているのが見つかりました。地元政府は「安全性を確保するための修繕工事を行った」と説明していますが、「手つかずの最も美しい長城」とも言われていた場所だけに、インターネット上では「遺産の破壊だ」といった批判が相次ぎました。 これを受けて、中国政府で文化財の保護を担当する国家文物局が、専門家による現地調査が行った結果、真っ平らに塗り固められた道はおよそ780メートルにわたっていたということで、国家文物局は「歴史的な容姿が著しく損なわれた」として、工事に関わった