2019年はまちがいなく宇宙研究が躍進している。今年4月にはブラックホールの撮影に成功し(関連記事)、天体物理学の新時代の幕開けとなった。 そんな中、漆黒の宇宙を眺めていたハッブル宇宙望遠鏡が、思いがけず物体の薄いディスクを発見したそうだ。 それは地球から1億3000万光年離れた渦巻銀河「NGC 3147」の中央に鎮座する、超大質量ブラックホールの周囲を回転している。 [動画を見る] Artist’s Impression of NGC3147 black hole disc 【飢えたブラックホールの周囲に円盤】 NGC 3147のような低光度の活動銀河にあるブラックホールは、重量で捕らえて飲み込んでしまえる物質が周囲に少ないことから、飢えていると考えられている。 そのために、それよりもずっと活動的な銀河で見られるような、薄いディスクが存在するのはかなり意外だった。 【相対性理論を可視光で