IT技術者は、自らを取り巻く環境の変化に対応し、身に付けるべきテクノロジを選択しなければならない。そのための羅針盤になることを目指し、情報サービス産業協会(JISA)が作成するのが、情報技術マップである。今回は、保有技術のポートフォリオ評価に有用と考えられる可視化表現「ライフサイクルマップ」を紹介する。 JISA情報技術マップ調査委員会では、時系列での分析の有効性を重視し、2006年度から「ライフサイクルマップ」を基礎地図として採用している。保有技術のポートフォリオ評価に有用と考えられる。以下では、ライフサイクルマップによって、各要素技術の普及度・成熟度を俯瞰する。 企業がIT投資を考える時や技術者個人が今後どのような技術を習得していくべきかを考えるとき、対象となる要素技術が、登場から間もなく研究・改良の余地がまだ大きい場合と、すでにコモディティ化し代替技術が登場し始めている場合では、その