関東から北海道にかけての太平洋の沖合に延びる日本海溝周辺の海底に、地震と津波の大規模な観測網を新たに整備する工事が9日から始まりました。 沖合で地震や津波が発生した場合これまでより早く捉えることができると期待されています。 この観測網は、独立行政法人・防災科学技術研究所が国のプロジェクトとして2年余りかけて整備します。 9日は、観測データを集める拠点が設けられる千葉県南房総市の沖合に海底ケーブルを敷設する船が出て観測装置を設置する工事が始まりました。 観測装置は、金属製の筒の中に地震計と水圧の変化で津波を観測する津波計が収められています。 房総沖から北海道東部の沖合にかけて延びる日本海溝の陸よりの海底と、日本海溝の東側の沖の海底に合わせて150か所設置され、総延長5700キロの海底ケーブルを通じてデータを送ります。 データは、気象庁や研究機関が活用し、日本海溝周辺で地震が発生した場合、陸上