岸辺をコンクリートで固める護岸などをした割合が高い河川や湖沼ほど、ニホンウナギの漁獲量の減少が激しいとの解析結果を、東京大大気海洋研究所などのグループが16日までにまとめた。グループの東大大学院新領域創成科学研究科の板倉光さんは「ウナギの隠れ場所や餌が減り、生息環境が悪化したのだろう」としている。グループは、日本の主要なウナギ漁場だった9カ所の湖沼と18河川を対象に、環境省などのデータから護岸
ハイキング先としても人気のある兵庫県川西市の一庫(ひとくら)ダムで、水面を覆っていた外来雑種の水生シダ植物「アイオオアカウキクサ」(アカウキクサ科)が今夏、突然消えてなくなり、元の美しい景観を取り戻した。 大量発生した蛾(が)の幼虫にウキクサの葉が食べ尽くされたためで、幼虫もその後、自らの足場のウキクサをなくして水中に沈み、魚の餌食になったとみられる。ウキクサ駆除に頭を悩ませていた関係者の間では、予期せぬ“救世主”に「自然の神秘を見た思い」と驚きの声が上がっている。 一庫ダムには約95万平方メートルの水面が広がり、周囲を山に囲まれた美しい景観を求めてハイキングなどに年間約30万人が訪れる。 ウキクサは昨年8月、ダムの約1キロ上流で初めて確認。緑の葉は瞬く間に増殖し、今年になって水面の約2割を占拠した。兵庫、大阪両府県の8市町約60万人の飲料水に使われているだけに、一庫ダム管理所には「水質に
いきものみっけは、環境省生物多様性センター主催の日本国内を対象とした市民参加型温暖化影響調査です。身近な生物の観察報告をネットや郵便等で収集、温暖化問題への気づきと日常生活でのCO2排出削減を促します。自然に恵まれた国土に生まれ育ち、元来、自然を愛するこころをもった日本人。その一方で、私たちは、あまりに豊かな自然、季節のうつろい、生物多様性に囲まれてきたがゆえに、それらが失われ、損なわれていることへの危機感を、一人ひとりが「自分ごと」として共有できていないという現実にも直面しています。 「守ろう」という意思がなければ、もろく、弱く、あっという間に壊れてしまう生物多様性。その「リアルなありさま」について、いまこそ自分の身に引きよせて感じてもらいたい。そして、あらためて、こうした日本独特の良さとも言える「自然の声に耳を傾けること」、「日々の暮らしとのかかわりへの気づき」を促していきたい。 そこ
今年の6月、人知れず青森でとんでもないことが起こっていました…「アカシジミ」というチョウの大発生です。山の稜線をぼやけさせる勢いの小さなシジミチョウの群れは、もはやホラーでした。ひょんなことからチョウの専門家に同行し、この貴重なイベントを目の当たりにすることができたのでレポートします。青森ということで、毛が異常発生している秋田犬とその飼い主さんにもご挨拶してきました。 チョウ保全協会のこと 寄稿させていただいたチョウ類保全協会ニュースレター「チョウの舞う自然」13号が届きました。 日本チョウ類保全協会 日本チョウ類保全協会は、チョウをバロメーターにして環境の保全活動を行うNPO法人です。お話をいただいたときは、「自然保護団体といってもいろいろあるようだし、大丈夫かしら…」という気持ちもありましたが、ニュースレター編集部の永幡さんに「クマにあげるためにドングリを山にばらまいたりはしないですよ
クモが鳥を食った 糸満 シジュウカラを食べ始めたとみられるオオジョロウグモ=10日午前、糸満市米須 [画像を拡大] 地域 2011年8月30日 10時10分Tweet(3時間15分前に更新) 糸満市米須の駐車場そばの森林で、体長約15センチのオオジョロウグモがシジュウカラを食べているところを、パイロットの榎並正一さん(60)がカメラに収めた。今月10日午前10時ごろから翌11日午前9時ごろまで、断続的に撮影した。生物学が専門のゲッチョ先生こと盛口満沖縄大学准教授は「珍しい。クモが鳥を食べるらしいと聞いたことはあったが、写真では初めて見た」と驚いた。 オオジョロウグモは、セミやチョウを食べるが、クモの仲間では糸が強く、鳥を食べることもある。食道の小さいクモは、巣にかかった鳥に毒を入れて動けなくさせ、時間をかけて汁にして飲み込むという。 榎並さんによると、クモは翌11日の午前9時まで食べ続け、
印刷 亀田さんが育てたフジマリモ=茨城県つくば市の国立科学博物館筑波実験植物園53年前の自由研究を見せる亀田良成さんとフジマリモ=茨城県つくば市の国立科学博物館筑波実験植物園 富士五湖の山中湖(山梨県)などに生育し、絶滅危惧種に指定されているマリモの一種「フジマリモ」が、東京都内の会社員宅の庭先で「発見」された。50年以上前の夏に採取してから育て続け、水槽の底を埋め尽くすほど増えた。夏休みの自由研究が絶滅危惧種の保存につながり、研究者も驚いている。 フジマリモを育て続けているのは、都内在住の亀田良成さん(63)。小学生のころ毎夏のように山中湖を訪れていた。小学3年だった1956年、湖畔に打ち上げられている緑色の藻を採取。持ち帰って水槽で育て、58年に夏休みの自由研究で「山中湖の研究」として観察記録をまとめた。直径2〜3センチの数個のマリモが浮き沈みする様子や、砂粒を巻き込んで丸くなる様
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