バターとマーガリン、あなたはどちらを選びますか? この問いに「マーガリンの方が体に良いからマーガリン」と答える人が意外に多い。これは「バターはコレステロールを上げる飽和脂肪酸が多いので、植物油からできているマーガリンを食べましょう。」という誤った栄養指導とマーガリンのメーカーのイメージ戦略の勝利と言って良いだろう。 マーガリンにはリノール酸が豊富に含まれている。たしかにこのリノール酸はヒトが生命を維持するために必要な栄養素なのだが、最近の研究によると、摂り過ぎると炎症が起きやすくなったり、血液が固まりやすくなることがわかっている。そのため、平均的な食生活をしている日本人はリノール酸の摂取を控えるべきなのだ。 さらに、マーガリンにはトランス脂肪酸と呼ばれる「やっかいもの」が含まれている。そもそも、マーガリンの原料である植物油は常温で液体だが、なぜマーガリンが半固形状かというと、植物油に強制的