最近、あちこちで「2011年をもってテレビは滅亡する」や、「自分は前からテレビを見ていない。だからテレビは必要ない」という、(統計と個別の事象をごっちゃにした)かなり過激な意見を目にします。先日ふと、そのような意見は「テレビ」をどのような存在として捉えているのだろうか、と気になりました。 「テレビ」が示す四つの概念 「テレビ」という言葉は、それ自体が四つ(あるいはそれ以上)の概念を併せ持っているように見受けられます。それは、 ハコとしてのテレビ インフラとしてのテレビ コンテンツとしてのテレビ 大枠としてのテレビ産業 です。それらについて、ひとつひとつ見ていきましょう。 1.ハコとしてのテレビ 「ハコとしてのテレビ」とは、文字通り、画面とチューナーによって構成される機材としてのテレビです。 2.インフラとしてのテレビ 「インフラとしてのテレビ」とは、地上波やCS・BSといった、テレビ局から