深海のYrr 〈上〉 (ハヤカワ文庫 NV シ 25-1) 作者: フランク・シェッツィング,北川和代出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2008/04/23メディア: 文庫購入: 11人 クリック: 225回この商品を含むブログ (125件) を見る オモシロイ!!これは,大当たり。 先日,『海竜めざめる』を読み終えたところに,新刊の海洋SFが登場。 帯によると,ドイツで『ダ・ヴィンチ・コード』とトップを競い合ったそうですが,納得。 上・中・下の三巻構成のうえに,1冊が500頁強。 ちょっと,逡巡しましたが,海洋生物物に目がないので, とりあえず,上を読むことにしました。 映画化も決定しているそうですが, 登場人物の年齢や性格から『アビス』の様な雰囲気を想像しながら 通勤の行き帰り,昼食を摂りながら,読んでいます。 上の200頁を過ぎたところですが,ここまでは満足!! 上が終わってから
福岡伸一、2005、『プリオン説はほんとうか?:タンパク質病原体説をめぐるミステリー』、講談社ブルーバックス ノーベル賞受賞者まで出したプリオン病(羊のスクレーピー病や牛の狂牛病、人のクロイツフェルト・ヤコブ病などの原因となる異常性タンパク質が病原体であるとするもの)について、まだまだ不明であると告発をつづける本書は、こうした一般書にはない難しい内容を含んでいるが、その謎解きのプロセスは並の推理小説をはるかに超える。 病原体の解明でノーベル賞が贈られたということは、ほぼ確定と思いたいところだが、まだまだ、不明な点が多いという。本書の疑点の列挙は、非常に明快である。ノーベル賞授賞にたいして疑義を提起しているわけだから、研究費をだす権威の側は、著者の問題提起は、うけいれられず、研究費の獲得が難しいのかもしれないが、本書でも問題提起されるC型肝炎の解明のプロセスを見ても、息の長い研究が必要である
→紀伊國屋書店で購入 いかにもという題名と著者が考古畑でない点で損をしてるが、南北アメリカ大陸の歴史のみならず、今後の環境問題を考える上できわめて重要な意義をもった本である。 著者の実松克義氏は宗教人類学者で、現代のシャーマンの聞きとり調査をもとに古代マヤの精神世界を探るという興味深い研究を行なっている人である。考古学プローパーのマヤ学者から見ればエッジな試みであり、敬遠する向きもあるかもしれないが、『マヤ文明 新たなる真実』をはじめとする一連の著書は驚くべき洞察にみちており、マヤに関心があるなら一読する価値がある。 実松氏は現代アンデスのシャーマンから、インカの最もすぐれたシャーマンはスペイン人から逃れるためにアマゾンに向かったという口碑を教えられ、アマゾン上流域に関心をもっていたという。2000年にはじめてペルー・アマゾンを訪れるが、そこでアマゾン中流域のボリビアのモホス平原に謎の遺跡
2008年01月26日02:30 カテゴリ書評/画評/品評Math 手で読む統計 - 書評 - STATISTICS HACKS(和訳) オライリー・ジャパンの矢野様より献本御礼。 STATISTICS HACKS Bruce Frey 鴨澤眞夫監訳 / 西沢直木訳 [原著:STATISTICS HACKS] これは面白くて使える。 ただし、競争も激しい分野でもある。 本書、「STATISTICS HACKS」は、統計をハック、すなわち実践を通して学ぶ本。「クラック」の意味で流通している「ハック」を統計に応用したものに関しては、すでに「統計でウソをつく法」というロングセラーがあるのでそちらを参照。 目次 - oreilly.co.jp -- Online Catalog: Statistics Hacksより クレジット はじめに 統計の基本 秘密を盗め 2つの数字で世界を記述 オッズの計
賃貸暮らしのわが家の地震対策【揺れから命を守る編】 以前のブログでも記載した、防災の優先順位に基づいて対策を進めています。まだ手をつけられていない部分もありますが、ある程度まとまってきたのでざっくりとご紹介していきます。 優先順位別に改善していっているため、今回は主に地震の揺れ対策がメインになります。…
2007年08月13日06:15 カテゴリ書評/画評/品評Love 書評 - 感じない男 夏です。ヌケてない男たちが、目のやり場に困る夏です。 感じない男 森岡正博 pal-9999の日記 - pal-9999よりIをこめて皆様に残暑見舞い申し上げます今の僕はこんな感じです。 暑中見舞い代わりに紹介。 本書「感じない男」は、「感じない」男であることを自分に見いだした著者が、自らを観察することで男のセクシャリティはなにかを考察していく本。あくまで一人称で書かれた本であり、この本を読む限り私自身は「感じない男」ではないのだけど、それだけに他の男がわかって、というより他の男も女と同じぐらいわかっていないことがわかった、さまざまな意味で目からウロコというか目が一皮剥けた一冊。 目次 - 筑摩書房 感じない男 / 森岡 正博 著より 第1章 ミニスカートさえあれば生身の女はいらない!? 第2章 「男
イーガンmeetsヴォネガットという触れ込みでしたが、むしろ北野勇作meetsカルヴィーノじゃないかと思ったり。これはもう最近私が北野勇作とカルヴィーノを読み直していたりするとか大いに関係ありで。 無限の可能性を秘めた文字列、ぶち壊れた時空間の中での物語。もろにカルヴィーノじゃないですか。短編集「柔らかい月」、特にその中の一編「モンテ・クリスト伯」はSelf-Reference Engineを思いっきり先取りしてる。デュマのモンテ・クリスト伯をテーマに繰り広げられる、不連続性の中に見出される物語、断片の無限の組み合わせによる物語の思考実験。あと現実/夢が多重に重ね合わせの状態として存在するってところに北野勇作を連想。でも北野勇作の諸作と比べると酩酊感がなくてリーダビリティは高い。ユーモアと知性が共存していてとても面白いんだけど、思索的にはまだカルヴィーノを超えてないかな。 ☆☆☆☆
早川ちゃんとやれないの? ラッキー7 より引用 924 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2007/04/30(月) 16:33:06 SFセミナー行ってきた。 Jコレ5月は円城塔『Self-Reference ENGINE』 6月伊藤計劃『虐殺器官』 7月は機本伸司。 6月には敵は海賊の新作も出る。 円城、伊藤はいずれも小松先生の眼鏡にかなわず小松賞を落ちたのを、 大森がSFマガジン編集長に紹介したもの。 円城は金子邦彦門下でカオスの研究をしている数学系の人。 伊藤はネットレビュアーとして有名。 円城塔は、抜粋を配られたけど、高度な数学的冗談小説みたいな感じで、 傑作の予感。ただ、その後SFマガジン用に書かれた短篇は「写像」が主人公の数学小説で、 編集長には何が書いてあるかまったくわからず書き直しを命じられたとか。 925 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2007/04/3
日々あらゆる苦難が四方八方から襲い来る現代人だが当然のことながら会社で上司と衝突があった場合と恋人と大喧嘩をしてしまった場合と隣家から毎夜叫び声が聞こえる場合では対処法が全然違う。恋人と大喧嘩をした場合は謝罪の電話が有効であろうが、これがまさか毎夜叫び声が聞こえる家に対して謝罪の電話をかけたりはするまい。なんで俺が。誤るのあっち! しかし宗教ってこれを一極化できるという意味で大変便利なのかもしれんよね。相手の種類や行動パターンを問わず自分のターンではとにかく「祈る」を選択。とりあえず判定の強いレバー入れ強パンチ振り回してればOKとか戦闘始まったらとにかく同じ呪文唱えれてれば楽勝(こっちの方が比喩として適切)とか。 仮にそれが効果があったとして、個人的には「それ楽しいのか?」と思わんでもないが、向こうからすれば「超便利じゃん」みたいな感じなんだろうか。いや、彼等にとっては選択肢を選ぶこと自体
本私は、暗算が苦手だ。そんな私がこの本に出会う事によって暗算を楽しいと感じるようになった。計算もパズルなんだという、数学好きの人にとってはアタリマエでしかない感動を味わっています。 この本で私が驚いたのは「左から計算する」という点。例えば 125+ 15という足し算があった場合、百の位から足していこう、というのがこの本で書かれている事の基本の一つ。うーん、そんなやり方学校では教わらなかったぞ。でも、実際にこのやり方でやると早いんだな。というよりアプローチが異なるだけで「面白さ」が倍増する。それだけじゃない。「じゃあ、こんなアプローチもアリなんじゃない?」と自分なりのアプローチを考えついたりする。脳の中で「何か」が弾ける。興奮の瞬間<それは言い過ぎ 加減乗除なんて電卓があれば良い、大切なのは計算ではなく答えだ、と思っていた私にとって頭を使って計算をするという事がこんなに楽しいと思ったことは
mixi のもけさんの投稿より。 グレッグ・イーガン短篇集『ひとりっ子』 12月中旬発売 「行動原理」“Axiomatic”1990 「真心」“Fidelity”1991 「ルミナス」“Luminous”1995 「決断者」“Mister Volition”1995 「ふたりの距離」“Closer”1992(本邦初訳) 「オラクル」“Oracle”2000(本邦初訳) 「ひとりっ子」“Singleton”2002 ハードな「ルミナス」を文庫で読みたいとか言ってる奴は責任もってオラクルとかひとりっ子も読めよー、というラインナップ。あとは脳と意識の問題をネタにした作品が多いのも特徴か。 予習しとくといいかも、なトピックス 体の中で、「私」はどこにあるのか。心身二元論と自由意志 http://www.sciam.com/article.cfm?articleID=000AC10E-AA95-11
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